受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2023年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 筑波大学附属駒場中学校

合格への道のり

J.Yさん お子さんの名前 Kくん

 息子は新3年生の春にサピックスに入室しました。その当時から特に算数が大好きで、ハイレベルな授業と仲間たちに刺激を受け、毎回楽しく通っておりました。4年生になり、本格的に4教科の学習が始まってからは、よりサピックスにのめり込んでいきました。
 5年生後半ぐらいから国語の難度が上がるにつれて、読解力不足という弱点が露呈し、テストで思うように得点できないケースが多くなってきました。その傾向は6年生の初めぐらいまで続きましたが、6年生になると本人の自覚も出てきて、国語の学習にもより積極的に取り組むようになり、また、サピックスの先生からも適切なアドバイスを頂いたおかげで、徐々に成績も安定するようになりました。こうして4教科のバランスがある程度回復した状態で夏期講習を迎えることができ、そのころには第一志望校として筑波大附駒場中を意識するようになっておりました。
 秋になり、過去問に取り掛かり始めると、筑駒の問題の得点しにくさに、すぐに気づかされました。全教科40分という短い試験時間のなかでパフォーマンスを発揮しなければならない…。頼みにしている算数でも取捨選択の判断がうまくつかず、点数が伸び悩むこともしばしばでした。理科も難問ぞろいの物理に時間をかけるためには、他分野を効率的に解く必要がありますが、その時間配分も難しく、いちばんの難関である国語は、よく練られた難問ばかりのため、時間配分以前に、その高いレベルにキャッチアップできるのか不安にもなりました。
 このような状況のなか、算数の先生からは時間配分に関する適切なアドバイスを頂きました。また、国語の先生からは「詩はできなくてもあまり気にせず、物語文攻略に注力すべき」とのご助言を頂き、問題の解き方についてもじっくりと相談に乗ってくださいました。このようにご指導いただき、後半には少しずつ点数が上がっていきました。
 年末年始にはある程度の手応えをつかめるようにはなりましたが、国語でアドバンテージを取るのはさすがに難しいと考え、1月に入ってからは4教科トータルで合格点を取ることに注力する方向にシフト。特に社会の時事問題、理科の生物などの分野の学習に時間を割くようにしました。息子は最後まで集中力を切らさず、粘り強く取り組んでいたと思います。
 1月中旬には灘中入試に挑みました。灘を受験するかどうかはかなり迷いましたが、最終的には息子の強い希望を優先しました。2月の本番に向けて弾みをつけることができました。
 迎えた2月3日、筑駒の試験会場へと入っていく息子の力強い足取りを見て、「やることはやった」と感慨が込み上げてきました。
 そして2月5日の合格発表。スマートフォンの画面で自分の受験番号があることを確認した息子は叫び、家族一同、歓喜の輪となりました。
 最後になりましたが、粘り強くご指導くださったサピックスの先生方に心からの感謝を申し上げます。本当にお世話になり、ありがとうございました。

 前の体験記 | 男子校目次に戻る | 次の体験記 

2023年度中学入試
受験体験記
男子校女子校共学校

ページトップ このページTopへ