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最新中学入試情報
進学校 ▶ 筑波大学附属駒場中学校
あこがれが、最高で最強の原動力
S.Wさん ●お子さんの名前 Cくん
新6年生2月。突然、息子のやる気スイッチが入りました。入室以来、一度もまともに取り組んだことのなかった漢字・語句をはじめ、家庭学習として指定されたテキストの範囲を、みずから計画を立てて勉強し始めたのです。数か月で成績は上昇し、6月の保護者個別面談を迎えました。
わが家の熱望校は、武蔵中でした。第三志望校は、記念受験で筑波大附駒場中。この思いつきを、面談担当の先生は後押ししてくださり、筑駒と武蔵を本気でめざす息子の勉強がスタートしました。
当初、息子に筑駒への熱意はそれほどなく、私は、この先の厳しい筑駒対策を乗り越えられるのだろうかと心配していました。
しかし、それは杞憂でした。成績が上がり、上のクラスに入って息子が見たのは、同じ年のすごい12歳たちでした。そのなかの一人、校舎一の天才くん(息子談)に目標を定め、「あの子に近づきたい」とがんばり始めました。この時点で、校舎一の天才くんは、雲の上の存在。大人からみたら、到底届かない高い目標を掲げた息子に、「子どもって、なんておもしろいんだろう!」と、私はわくわくしました。
一方、息子のやる気とは裏腹に、成績は乱高下。家での学習姿勢は淡々としたものでした。塾のある平日を除いて、午後9時30分就寝、午前7時起床が基本の生活リズムになっていました。9月以降の家庭学習は、武蔵と筑駒の過去問、SS特訓の算数直し、時々出される理科の課題のみ。10月ごろからは、なんと夫とバドミントン、サッカー、ダイニングテーブルでの卓球が始まりました。のんびりした態度にはらはらし、先生に相談したところ、「授業中はがんばっています。冬期講習以降は負荷がかかるので、このままにしておきましょう」とのお返事。量を詰め込めばいいわけではないのだと気づかされました。
そして最大の危機、最後のマンスリーテストが訪れます。大幅なクラス落ちでした。このころから私自身、結果はおまけ、と思うようになっていました。息子は、どんなにテストで失敗しても、自分なりに課題を受け止め、翌日には「今日もがんばってくるね!」と言って塾に向かいました。天才くんへのあこがれを原動力に、自分に必要な勉強内容を自分で取捨選択し、最後まであきらめずに走り切りました。
まさに羽化せんとするセミの美しさに感動するように、息子がどんどん変化し、心も体も大きくなっていく様子に、心動かされた1年でした。幼いころから自我が強く、子育てがつらい時期もありましたが、中学受験は子育てのおもしろさと感動を味わわせてくれました。思い出すのは、「大きくなったら何のお仕事がしたいの?」と初めて聞いた、息子が2歳4か月のときのこと。息子は、「おおきくなったら、おしごとはしたくないの。ずーっとべんきょうしてたいの」と答えました。筑駒で思う存分、勉強してほしいと思っています。
息子の挑戦をおもしろがって後押しして、適切に導いてくださった先生方に心より感謝申し上げます。
2023年度中学入試 受験体験記 |
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