このたび、無事に中学受験を終えることができました。志望校をあきらめることなく、ひたすら目標に向かって歩み続けた娘を見守り、学ぶことの尊さ、そして成長をしていく娘の姿を感じることができました。また、娘にとっては難度が高いと感じたサピックスでの授業でしたが、先生方にはていねいに、かつ親身に教えていただき、あらためて感謝いたします。
　娘がサピックスに入室したのは新３年生になるときでした。入室したきっかけは中学受験を意識してというよりは、わが家は共働きですので、自宅で娘を一人にさせない、というような理由が主だったと思います。そのため３年生のときは、私も勉強に対してはほぼ見ておりませんでした。４年生の春になり、なんとなくテスト結果を見たところ、周りとの差に驚き、この日から中学受験へ向け、娘との生活が一変したのを、昨日のことのように覚えております。
　まず、塾で勉強した内容をしっかり復習することから始めました。国語は漢字を、算数は基礎問題を徹底してノートに書くということを繰り返しました。また、理科・社会はテキストを必ず読み上げ、わからない部分はそのつど立ち止まり、納得いくまで２人で勉強しました。「大事な部分をノートにまとめる」のは勉強に必須のことかと思いますが、これをしっかり身につけてほしくて、見よう見まねで奮闘したのを覚えています。この勉強法は、５年生の秋ごろまで毎日続けました。何事も自分の思うようにいかないのは当然で、時に笑い、時に泣き、幼い娘にとっては大変な時期であったと思います。しかし、親としていちばん成長を感じた時期でもありました。
　その後は新６年生を迎えるにあたり、１人で勉強することが大事になってくると思い、少し離れて娘を見守りました。サピックスの先生やクラスの仲間にも恵まれたのでしょう、いつも楽しそうに元気に通っていました。在学中の成績やクラスの昇降は晴れの日もあれば雨の日もありましたが、朝は「基礎力トレーニング」を、塾がある日もない日も、机と自分の目標に向かって実直にがんばり続けました。受験期が近づくにつれ、夏期講習や夏期集中志望校錬成特訓、そして土曜志望校別特訓やＳＳ特訓と過酷な受験生活となっていき、娘もきっと大変だったと思います。
　受験では、１月にいくつかの学校から合格を頂きました。そして２月１日の志望校は、娘にとって高い壁になることが予想されました。当日の朝、緊張することなく平常心で受験会場に入っていく娘の後ろ姿を見送った私は、「うん、間違いなく娘は成長した」と確信しました。学ぶこと、何事もあきらめないでやり抜くことの大切さを、親が娘からあらためて学んだような気がします。そして当日の夜、家族３人で人生最高の幸せ・喜びを経験させていただきました。
　最後に、娘を成長させていただきましたサピックスの関係者の皆さま、本当に本当にありがとうございました。