受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2023年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 市川中学校

中学受験を通じて得たもの

M.Sさん お子さんの名前 Yさん

 「私も受験する!」
 4年前、兄の中学受験の結果を見た娘が受験を決意しました。兄と同じ中学に行きたいと言い、4年生からサピックスに入室しました。兄の受験が最高の結果で終わったことから、私自身もなんとかなるかなと考えていた部分もありました。娘も塾には毎回楽しく通っており、家庭学習にも取り組んではいたものの、6年生になると成績が伸び悩み、落ち込んでしまうなどして、想定した伸びは得られませんでした。夏休みに苦手な分野の総復習をし、基礎力を固めて秋を迎えたつもりが、過去問や続く模試では思うような結果が出せず、こちらも焦ってしまったり、何に取り組めばよいのか迷ってしまい、先生に相談したりしました。最後のテストで少し挽回したものの、不安を抱えて1月を迎えました。
 そして1月、埼玉の初回入試は合格を勝ち取れたものの、続く入試で不合格が続きました。
 そして迎えた、兄と同じ千葉の学校の入試の日。緊張していましたが、気持ちを切り替えて挑めたと思います。ただ、結果は不合格。3年間がんばってきたことがかなわなかった気持ちがあふれて、しばらく何も考えることができませんでした。そんなとき、主人がサポートしてくれて、娘と話し合い、2次試験まであきらめずに挑戦することを確認、それ以外の併願校の優先順位を整理し、2月に向けて残りの期間でやれることをやるよう、気持ちを切り替えて前向きにさせてくれました。
 2月1日から4日まで毎日入試となったため、体調管理は常に意識し、睡眠時間の確保と食事には気をつけました。
 2月1日は都内の入試、そして2日は兄と同じ学校の2次試験、1次より手応えはあったものの、やはり厳しく不合格。2次試験の倍率が厳しいことや、やれるだけのことはやったため、本人は落ち着いて結果を受け止めていました。あきらめずにがんばった結果、続く3日・4日の入試では合格を勝ち取ることができました。
 最後の合格発表を見たとき、娘が泣き出して喜んだことに、私も涙があふれてきました。本人が最後まであきらめずがんばったことで、当初の志望校とは別の学校となりましたが、志望度の高い学校に合格でき、納得して終えることができたと思っています。下の子だったので、どうしても甘えん坊でのんびり屋な娘が、受験を通して学習計画の立て方や勉強方法、最後までがんばること、自分でがんばるしかないことなど、たくさんのことを学んだと感じました。親としても、ほかにもできたことはあったと思うこともありますが、結局は、時には子どもに寄り添い、時には客観的に状況を分析してアドバイスすること、最後は子どものがんばりを信じてあげることが大事だと思いました。
 最後まで応援し、支えてくださったサピックスの先生方、ありがとうございました。

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