受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2023年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 東京農業大学第一高等学校中等部

同志よ、一緒にたたかえてありがとう!

K.Nさん お子さんの名前 Tくん

 振り返れば3年生の秋ごろだったかと思います。当時、学校では長時間きちんと座ることさえままならず、大変な状況でした。それまで何事にもあまり本気になれず、サッカークラブや水泳教室もいったん区切りをつけて、今度はさまざまなことに興味を持って勉強するのもいいだろうと、サピックスの門をたたいたのが最初です。入室テスト対策として算数の学習をともに開始しました。入室時は真ん中のコースで、先生方の授業が息子にはかなり刺激的で、どの科目も興味を持ってくれました。入室してからオンライン授業もあり、コロナ禍での対面授業の難しさの一方で、授業を継続していただけたのは飽きっぽい性格の息子にはとてもよかったと思います。入室してから何度か上位コースに入ったり、表彰状を頂いたりしたことも、本人のやる気をかき立ててくれました。お迎えのときにその日の授業の内容を楽しそうに話してくれたのも、説明力が自然と身についたのかもしれません。
 さて、5年生からは、それまではサピックスの問題を見ておりましたが、私自身の仕事が多忙となり、なかなか細部まで見てあげることができませんでした。そのため、本人の主体性に任せていたものの、成績はアップダウンの繰り返し。そのたびに一喜一憂していたため、各教科の先生方にご相談したところ、具体的な対策などのアドバイスや本人に直接「活」を頂き、メンタル面でも強化してくださいました。特に、理系科目は、学年が上がるにつれて次第に苦手意識が高まり、手を焼いておりましたが、算数の先生に何度も相談をし、6年生の序盤からベイシックシリーズ(5冊完結)を秋くらいまで何冊も仕上げて基礎固めを強化しました。それでも成績は急には反映されませんでしたが、先生が仰せのSS特訓だけは、入試直前まで繰り返して何度も学習していました。一方で、文系科目は幸い私に似ることもなく得意でかなり興味を持って、進んで学習しておりました。上位コースの友人たちとも互角に?議論していたと自慢げに日々話してくれる様子も頼もしかったです。
 今振り返ってみますと、サピックス以外、家庭では1人で長時間学習していた様子はなく、新聞や電子辞書、「歴史資料」などの参考資料を読み込んでいたことで興味や知識を深掘りし、それに対する情報をインプットさせ、自身の意見としてまとめ、親や友人たちにアウトプットする訓練になっていたようです。土曜日・日曜日は、サピックスに行くぎりぎりの時間まで十分過ぎるほどの睡眠をとっていましたが、3年間でわずか3日間ほどしかお休みしなかったのは、先生方の授業の楽しさのおかげだと思います。初日の受験校をはじめ、たくましく育った大きな背中を見ながら、送り出したことは今でも忘れません。受験した学校すべてに合格してくれました。今は不安で雲行きがあやしいかもしれませんが、お子さんを信じてあげてください。結果は必ず実を結ぶことでしょう。

 前の体験記 | 共学校目次に戻る | 次の体験記 

2023年度中学入試 受験体験記 男子校女子校共学校

ページトップ このページTopへ