姉が私立中学校に進学しましたので、国立の附属小学校に進学した息子も中学受験の可能性を考えて、対話方式で考えながら学ぶことを重視されているサピックスに２年生から通いました。姉のようにこつこつ勉強するタイプではなく、テストの成績は伸びませんでしたが、サピックスでの学習はとても興味深かったようで、毎回休まず通い続けることができました。
　受験のためというよりも、本質的な理解が得られるという点で、サピックスでの学習は息子にとって、非常に貴重な機会となったことを常々感じておりました。自分で調べて考える経験を通して、みずから考えて答えを出すことの大切さを学べました。長年、校舎でお世話になりました先生方は絶えず声掛けをしてくださり、大人数の教室では得られないような指導をしていただけました。それが息子のやる気につながり、中学受験で必要となる学力も養成されていきました。サピックスで熱心に勉強に取り組む周囲の友だちからも刺激を受け、５年生から中学受験に向けた準備に入ることができたと思います。
　受験する中学校は、最難関を含めて息子と相談し、決めることができましたが、息子に合った学校を選ぶうえで、先生方のアドバイスを参考にさせていただきました。とりわけ、近年の中学受験の動向に関して的確なアドバイスを頂戴でき、第一志望校と決めた帝塚山中に合格することができました。
　私自身も中学受験を経験して感じておりますのは、中学校時代の学びが６年後の大学受験に直結するということです。帝塚山中では人生において最も大切となる学校生活を存分に送ってくれることを期待しております。
　サピックスでは算数や理科など理系の科目について基礎からわかりやすく学ぶことができたのはもちろんですが、国語や社会などの文系科目についても興味を持ち、学習する喜びや楽しさを知ることができたと強く感じています。サピックスの先生方からは、小学校で学ぶことが必ずしも容易ではない専門的な視点や考え方について伝授していただきました。サピックスで学び、中学受験という貴重な経験をした息子は、小学６年生に入って大きく成長できたことを実感いたします。５年間たいへんお世話になり、本当にありがとうございました。