受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2023年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 渋谷教育学園幕張中学校

中学受験を思い返して

Y.Sさん お子さんの名前 Dくん

 サピックスに入室したのは、4年生の秋でした。少し遅い入室になったのは、親も子も当初中学受験を考えていなかったからです。
 4年生の夏休み中は、夏前からのコロナ禍の影響で習い事がお休みとなり、両親共働きということもあって、YouTubeと趣味のオンライン将棋一色の日々を過ごしました。しかし、夏が終わってもコロナは終息の兆しどころかさらに猛威を振るっており、見兼ねて「中学受験して将棋部がある学校に行く?」と聞くと、「行く」とのことだったので、仕事帰りにお迎えがしやすいサピックスへの入室を決めました。
 入室後は、ほかの塾生がすでに履修済みの理科・社会、特に地理の知識がないことにたいへん苦労しました。休日は少しずつ「白地図トレーニング帳」を進めていたため、4年生のときは学校説明会や文化祭には一度も行くことはありませんでした。
 5年生になると、国語以外は成績も安定してきました。苦手な地理も白地図を何度も何度も見直して、なんとか身についたように思えました。ただ、国語は偏差値40台の常連に。親としても正直なところ国語はあきらめていましたが、特に物語文がひどかったので、過去問に使われた本をなるべくたくさん読むようにしました。また、説明会や文化祭はコロナで中止や抽選となり、なかなか参加できなかったのですが、唯一行けた開成中の説明会で校風や教育理念などのすべてが気に入り、第一志望校に決めました。
 6年生になり、今まで安定して点数が取れていた算数が伸びなくなりました。ついには国語より偏差値が下回る状態。解決法が見つからないまま、夏期講習に突入しました。思えば、この時期が親も子もいちばんつらかったかもしれません。夏期講習中は課題の量の多さにあぜんとしましたが、解く→丸つけ→解く→丸つけ→解説→時間を置いて再度解く、ということを徹底しました。また、お盆休みは理科・社会の「コアプラス」をすべてやり直しました。その成果なのか、8月のマンスリーテストは今まででいちばん納得がいく結果になりました。夏休み中は大好きな将棋の大会にも参加し、団体戦の県代表にもなれました。
 夏が終わると、入試まではあっという間です。SS特訓のプリント、過去問、「有名中学入試問題集」を並行して行い、土曜志望校別特訓のプリントも基礎的な知識を定着させるために活用しました。
 そして本番。結果として開成中は不合格でしたが、「やり切った」と言った息子の表情は晴れ晴れとしていました。試験中は、チャイムの音に気づかないほど集中したそうです。今は、来春から進学先の学校で大好きな将棋部に入れることを楽しみにしています。

 ここまでご指導くださった先生方、本当にありがとうございました!!

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