受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2023年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 フェリス女学院中学校

9か月間の短い勝負

A.Oさん お子さんの名前 Yさん

 受験を意識し始めたのは5年生の夏休みに入る前のことでした。付属中学に内部進学できる私立小学校に通っていましたが、自分で選んだ中学に行きたいという気持ちが娘に芽生え、受験することになりました。偏差値も出ていないのに、フェリス女学院中をめざしてしまうという、無謀なスタートでした。当初は、他塾のウェブ講義を受けていました。勉強になることも多かったのですが、自分の立ち位置がわからず、不安だらけでした。
 6年生になってサピックスのGS特訓に参加してみたところ、対面授業の楽しさに触れ、すぐに入室することになりました。 「コアプラス」を覚えることも初めてだったため、基礎知識が不足していた理科や社会は追いつくまで苦労しました。一方、読書が大好きな娘にとって、国語は受験を意識し始めた5年生からずっと得意科目で、偏差値も国語だけが突出している状態でした。
 初めは思うようにクラスが上がらず、7月の組分けテストで大失敗してしまいました。そのことがきっかけとなったのか、火がついたのはそこからでした。夏期講習にしっかり集中して取り組むことを目標にして授業に臨み、入室が遅かった分、足りない知識を学ぶため、より一層復習に力を入れました。冷房の効いた部屋で、まるで脳に汗をかいているほどがんばっていたと思います。
 ところが、夏休みが明けてフェリスや豊島岡の学校別サピックスオープンでも思うような結果が出ず、焦りました。そんなときに、保護者会で室長先生が「受験本番まで子どもは成長します」とおっしゃっていたことが心に残り、それを励みに前向きになれたと思います。そして、そのことばは本当でした。なかなか豊島岡の過去問で合格最低点を取れなかった娘は、受験まで1~2週間前というころになって、すべての教科でそれを上回ることができ、豊島岡の1回目の入試で合格することができました。結果として受験したすべての学校から合格をいただき、進学先に迷うことになりましたが、娘の意思を尊重し、娘自身が進学先を決めました。
 親としてできたのは、健康管理とテキストの整理くらいで、サピックスの先生方や共に学んで刺激を与えてくれた仲間の皆さんのおかげで勝ち取った合格だと思っております。さらに、けっしてあきらめないこと、サピックスのテキスト以外には一切手をつけず、サピックスのカリキュラムを信じることが功を奏し、合格につながったのだと思います。
 このたび、念願の志望校に進学することができ、サピックスには心から感謝しております。娘には、この受験をさらに未来に向けて生かし、羽ばたいてほしいと思います。

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