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進学校 ▶ フェリス女学院中学校
サピックスロス・中受ロス
M.Nさん ●お子さんの名前 Mさん
5年生から通い始めたサピックスで、印象に残っていることが三つあります。一つ目は、プリントの多さです。毎回配布されるプリントは多く、1週間も整理しないとすぐにプリントの山ができあがっていました。プリントを持ち帰ったその日に整理しなければ、あっという間に整理する親の意欲が失われる日々でした。
二つ目は、6年生の夏期講習の算数です。それまでも算数の毎週の課題をこなすことは簡単ではありませんでしたが、夏期講習では一日で、それまでの1週間分の課題が出ました。親としては、サピックスが、「これでもついてこられるのか」と意地悪く、ついてこられる子とそうでない子をふるいに掛けてきているという、ゆがんだイメージを持ってしまいましたが、子どもは夜遅くまで素直に、時には泣きながら算数に取り組んでいました。その情景が今でも鮮明によみがえります。
三つ目は、12月下旬からの算数の学力の伸びです。受験本番前の1~2か月は暗記科目の理科と社会をやっていくものではないかと、親は勝手に想像していましたが、室長の助言は苦手分野の算数と理科に取り組むことでした(しかも、算数はここをやるようにという具体的な助言まで頂きました)。子どもはその課題をこなしていきましたが、1月の冬期講習後のSS特訓の算数では、それまでとは違う点数を取ることができるようになっていました。子どもも「なんか解き方がわかってきた」と言っていました。それまでは算数の点数は一定でしたが、最後の1か月で算数の力が伸びることもあるということが今でも驚きです(算数の力は右肩上がりに一直線で伸びるというイメージではないと思っていましたが、算数をこつこつとやっていれば、あるタイミングで一気に上がるようなイメージ? しかも、あるタイミングがいつ来るかは誰にもわからない?)。サピックスの先生の助言を信じて、親の余計な解釈や修正を入れなくてよかったと思います。
サピックスへの通塾と中学受験を通して、子どもはいろいろな新しい特性や能力を獲得していきました。そして、親はその子どもの成長をいちばん近いアリーナ席で見せてもらっていました。そのような数年間が終わったので、子どもは次のステージが楽しみでならないようですが、親のほうはサピックスロス・中受ロスにおそわれるのも当然かなと思っています。何にしても、室長をはじめ、サピックスの先生方との出会いに感謝しています。これまでご指導いただき、ありがとうございました。
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