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最新中学入試情報
進学校 ▶ 豊島岡女子学園中学校
国高算低女子が志望校に合格するまで
N.Sさん ●お子さんの名前 Mさん
娘は、国語は何もしなくてもできるが、算数はいくらやってもできないという、極端な国高算低女子でした。特に図形が苦手で、国語と算数の偏差値の差が20を超えることもしばしばでした。6年生の11月に受けた桜蔭中の学校別サピックスオープンでは、算数の偏差値が31。それでも、受験したすべての学校から合格を頂くことができた要因は、以下にあると分析しています。
①武器である国語を最初から最後まで磨き続けたこと。
娘は複数の本を同時に読むほどの「本の虫」ですが、国語の得点力に関しては、サピックスの授業でかなり伸ばしていただいたと思います。テキストの文章がたいへんおもしろかったので、入試は終わりましたが、もう一回読むとのことです。
過去問演習に関しては、先生による記述問題の添削と励ましのメッセージがたいへんありがたかったです。加えて、わが家は1月末まで過去問を解いておりましたが、算数や理科は同じ問題を複数回解いたのに対し、国語は常に初見のものを解いておりました。このようにして、問題を解くうえでの勘が鈍らないようにしていたことも、大きかったように思います。
②苦手の算数は先生と親とで徹底的にサポートしたこと。
解けない問題があると、娘は必ず「この解き方では、なぜ正解が出ないのか」と聞いてきました。娘は、正解が出ない理由に納得しないと気が済まないのです。正直言って「面倒くさいなー」と思いつつ、理路整然と間違いを指摘すると、「なるほどー」のひと言。そのたびに私は心のなかでガッツポーズをつくるのでした。「いいから、こう解きなさい」という指導をしなかったことは、良かったと思っています。
過去問演習では、解くごとに先生に提出し、どの問題を得点できないといけないのか、ピックアップをお願いしていました。弱点の図形に関しても、先生のアドバイスのもとに、最後まで補強を続けました。
③良いお友だちに恵まれたこと。
サピックスの授業は本当に楽しかったようで、先生やクラスメートの話をよくしてくれました。世の中ではコロナ禍を機にオンライン授業が浸透しましたが、クラスメートからの刺激を受けるという意味では、対面授業に勝るものはないように思います。
***
2月の半ば、校舎に最後のごあいさつに伺った日のことです。警備員さんが、娘の顔を見るなり声を掛けてこられ、合格を喜んでくださいました。娘はいつも警備員さんにあいさつをしていたので、いちばん印象深かったそうです。思いがけない祝福に、こちらの喜びもひとしおでした。その後、お世話になった先生方に御礼を申し上げ、最高の報告をすることができました。
娘に伴走した3年間は大変でしたが、とても充実していました。行きたいと思える学校に巡り合うことができ、実際にその学校に行けるという喜びをかみしめております。拙文が一人でも多くの方の参考になれば幸いです。3年間、本当にありがとうございました。
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