受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2023年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 フェリス女学院中学校

子どもとサピックスを信じて

M.Kさん お子さんの名前 Oさん

 「やったー、合格だ!」
雪の中での合格発表は忘れられない思い出になりました。
 あれから30年。今度は親の立場から中学受験に挑むことになりました。この間に中学受験を取り巻く環境は変わっていました。塾選び、家庭学習の量、志望校の選択や情報収集の仕方など、次々と親はやるべきことに追われました。
 特に情報とのつき合い方には悩みました。情報を取りにいこうとすると、逆にその波にのまれ、やるべきことがどんどん増えていきました。そこに書かれていることができなければ、志望校に受からないのではと不安になったこともありました。他塾の講座を受講すべきか、個別補習塾は必要か、朝からしっかり勉強できなければだめなのか、その日のうちに復習できない子は伸びないのか…。
 娘はというと、漢字練習では書かないで眺めるだけ。計算式は極限まで書かない。国語の読解でもテスト用紙はまっさらなまま。最後まで娘は娘らしく、王道の勉強法とは違うものでした。
 「最後の1か月で伸びる」とよく聞きますが、娘を見ていると、学力が格段に上がる魔法はなかったように思えました。しかし、本番での経験が彼女を成長させていました。国語では自信のない問題を、彼女なりに最低限の失点で済むように考え、解答してきました。算数では見直しをして、解ける問題を確実に取っていきました。社会では運も味方をしてくれたのか、直前に見ていた歴史資料集からの出題がたびたびありました。そうして彼女は自分自身で合格をつかみ取ってきました。

 サピックスのカリキュラムや教材はすばらしいと思います。中学受験をしないで過ごしていたら出合えなかった知識や景色に、たくさん出合うことができました。日々、子どもたちに知識と刺激を与えてくださったサピックスの先生方、いつも的確に対応してくださった受付の方、暑い日も寒い日も温かい目で守ってくださった警備員の方々には、感謝の気持ちでいっぱいです。
 この春から娘は山手の石段を上り、ますますたくましく成長していくことでしょう。そんな娘をこれからも信じていこうと思います。

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