受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2023年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 学習院女子中等科

偏差値40でもあきらめない

R.Iさん お子さんの名前 Aさん

 3年生からサピックスに通いました。まだコロナ禍以前であったこともあり、学校説明会や学園祭などを通して、本人の希望で学習院女子中等科を第一志望校に決めました。その後、サピックスで実施される組分けテストなどで、志望校合格の目安とされる偏差値50を目標に、日々の勉強に励んできました。
 生活習慣としては、一貫して朝に勉強することにしていました。6年生からは勉強することが増え、朝4時50分に起床して5時過ぎから勉強を開始していました。学校に登校する直前まで約2~3時間程度の勉強時間です。「基礎力トレーニング」、漢字、「言葉ナビ」「コアプラス」と年号の学習は常に毎朝続け、受験の直前1か月前からは、過去の基礎力定着テストの表面(大問1)も追加して毎朝解き続けました。
 4年間、成績面では常に乱高下していましたが、6年生になってからは、偏差値が50を下回るようになり、さらに直前の合格力判定サピックスオープンでスランプに陥ってしまいました。9月からの4回のサピックスオープンでは、回を追うごとに成績が下がっていき、それまで解けていた問題も解けなくなり、12月には偏差値が40まで落ちてしまいました。このとき、先生と面談したことが、合格につながるターニングポイントであったと思っています。その際のアドバイスは、「睡眠時間の確保と質問教室を利用すること」でした。日々の家庭での学習スケジュールを先生方と相談しながら削れるものを削り、睡眠時間を必ず8時間以上確保するようにしました。
 その後、学力が一気に伸びたのは、12月後半からの冬期講習と直前のSS特訓でした。特に、授業後に毎回利用した質問教室のおかげで社会が得意科目となり、理科も苦手な問題を克服できました。算数や国語では授業でやった内容を確実に理解したことが成績の大幅な向上につながったと思います。
 先生方からは常々、組分けテストなどの点数で一喜一憂しないようにと言われていましたが、いざ成績が出るとその結果により、親子で振り回されていました。今考えると、テストはあくまでも参考であり、テストの成績が悪くても「たまたま調子が悪かったか、苦手な単元だっただけ」と考え、それよりも基礎力を積み上げておくこと、ミスをしないようなていねいな解法を心がけていくことが大切であったなと思います。
 そして、最後の1か月間はひたすら基礎の確認と、ミスをしないように問題文に印をつけたり、ていねいに途中式や筆算を記載したりする練習をあらためて行い、受験当日の朝もいつもどおりの勉強をしてから試験に臨みました。その結果、あこがれの学習院女子中等科に合格することができました。本人の努力はもちろんですが、親も子も先生に気軽に相談できる環境があったからこそ、合格につながったと思います。
 組分けテストなどの成績に振り回されず、悩んだらすぐに先生に相談し、8時間以上の睡眠時間を確保しながら、受験の当日まで学力は伸びることを信じて、基礎力を積み上げていくことが大切であったと思います。今までありがとうございました。

 前の体験記 | 女子校目次に戻る | 次の体験記 

2023年度中学入試
受験体験記
男子校女子校共学校

ページトップ このページTopへ