受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2023年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 女子学院中学校

行きたい気持ちがいちばん大事

I.Kさん お子さんの名前 Aさん

 サピックスに入室したのは5年生のときでした。入室テスト自体が気軽な力試しで、この時点で本当に中学受験をするかどうかは、はっきりしていませんでした。ただ、学校の勉強は楽しくないと言い続けてきた娘が、サピックスの授業はいつも楽しそうに受けていました。
 6年生になってから徐々に成績が下降してきました。6月に保護者個別面談で志望校を聞かれ、遠慮がちに「女子学院中に行けたら」と答えたことを覚えています。
 当時のマンスリーテストでの成績は、偏差値50前後を行ったり来たり…。先生からは、「チャンスはあるから、がんばりましょう」と言っていただけましたが、現実的なことなのか?と半信半疑ではありました。
 娘の場合、国語とほかの3科目の差が激しく、国語のみで4科目合計点をなんとか引き上げているという状態でしたので、「まずは算数で大問1と2を取れるようにする」、「算数が上がれば、理科も自然についてくる」、とのアドバイスを頂きました。
 7月に女子学院の校舎見学に行ったことが大きなきっかけとなり、夏期講習からはかなりエンジンがかかってきました。8月のマンスリーテストは振るわず、ショックを受けていましたが、夏のがんばりが効果として表れてきたのが、第1回合格力判定サピックスオープンだったと思います。合格力判定サピックスオープン、学校別サピックスオープンの力は大きかったです。会場が学校であることで、テストを繰り返すごとに、ここに行きたいという強い動機づけとなりました。
 11月・12月には、4科目合計の成績は、女子学院中や豊島岡女子中を狙える現実的なラインに乗ってきました。第一志望校に関しては過去問を10年分やるように言われていましたので、サピックスの後期スケジュール表に、いつどこの過去問をやるのかを書き込み、授業のない日に少しずつ取り組むようにしました。
 志望校を絞り込んだのは1月に入ってからです。にわかに浮上した成績がどこまで維持できるかよく見えていなかったこともあり、女子学院と豊島岡のみに絞り込んでしまうことに大きな不安がありました。
 しかし、娘本人にとっては、この2校に対する気持ちが強く、他校の午後受験も検討しつつ、結局、2月1日は女子学院、2月2日は豊島岡とシンプルで、しかもかなり〝攻めた〟併願パターンとなりました。
 直前期は、お守りを飾る、豊島岡で頂いた受験生応援冊子を読み返す、サピックスの先生方から頂いた激励のことばを飾るなど、とにかく「絶対に大丈夫」と思うことに努めました。
 そして、結果は合格。行きたいと思う学校に行けることとなり、本当によかったです。
 この2年間を振り返り、いつも楽しい授業を展開し、やる気を引き出してくださったサピックスの先生方には本当に感謝しております。
 少しスタートは遅いほうでしたが、先生方のおかげで娘と二人三脚で走り続けることができ、受験に間に合いました! 本人が「行きたい」と思うこと、それがいちばん大事です。

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