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親子で取り組んだ中学受験
T.Mさん ●お子さんの名前 Aさん
中学受験における親と子の関わり方はご家庭ごとにいろいろな形があると思いますが、わが家は「選手とコーチ」のような関係だったと思います。もちろん、主役は選手である娘なのですが、選手が競技(勉強)に集中できるように、コーチである私は、トレーニングプログラム(やることリスト)を毎日作成し、選手の状況(理解度)をチェックし、雑務(プリント整理など)を引き受けるなど、文字どおり娘の競技に伴走してきました。
このような関わり方には否定的な見方もあろうかと思います。子どもの長期的な成長を考えれば、子どもが自分で自分のやるべきことを考える自走モードに促すのがベスト、親はサポーターに徹するべき、というご意見はもっともだと私も思います。そういう本も読みました。
しかし、あえてわが家は最後まで、コーチのような関わり方で子どもとの伴走を続けました。自走がベストと思いつつ、フォローを続けてきた最大の要因は、もちろんなかなか自走できそうもない娘の性格にあるのですが、今は、このような伴走の時間が私にとっても、楽しい時間だったからだと思っています。
なかなか思いどおりにならない選手をいかに鍛えるか、コーチとしての醍醐味を大いに味わわせていただき、選手と同じ目標に向けてがんばるというとても幸せな時間を過ごすことができました。4年弱の長い受験生活の間、サボることはあっても、一度も「やめたい」と言うことなく、最後まで笑顔でがんばった娘には、感謝の気持ちでいっぱいです。
子どもと一緒に一つの目標に向けて親子でがんばる、というようなイベントは中学受験が最後なのではないかと思います。この貴重な時間を親子で楽しむことができたのが良い結果につながったのかなと思っています。
最後になりますが、サピックスには本当にお世話になりました。娘は本当にサピックスが大好きで、自宅での学習はつまらなそうでも、サピックスには喜んで通っていました。勉強は楽しみがなければなかなか続けられないと思います。娘が楽しく受験勉強を続けられたのは本当にサピックスのおかげだと思います。
とりとめのない文章を読んでいただいた皆さまも、サピックスの刺激的かつ楽しい授業とともに、子どもと同じ目標に向かって二人三脚で取り組む幸せな時間を味わっていただければと願っています。
2023年度中学入試 受験体験記 |
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