受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

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2023年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 洗足学園中学校

受験感想文

A.Aさん お子さんの名前 Sさん

 3年生の6月からサピックスに入室した娘の中学受験の記録。
 長く感じた1月が過ぎ、2月1日を迎えてからは、あっという間の5日間だった。
 2月1日…女子学院中。試験終了後、「寒い」と暗い表情で出てくる。あまり手応えはなかったか。午後は広尾学園中へ。疲れのあまり、近くのカフェで寝てしまう。小柄で体力のない娘に、午後の4教科受験はさせるべきではなかった。
 2月2日…鎌倉女学院中。「2日目までに合格を」と先生からアドバイスを頂いたことと、親子で校風を気に入ったため、2日目の受験校に決めた。試験は「簡単だった」とのこと。試験終了後、鎌倉駅のホームで女子学院の不合格を確認。その2時間後、広尾学園の不合格を確認。娘の反応はあっさりしていた。
 2月3日…豊島岡女子中。倍率がすごい。「理科を失敗した」とのこと。帰りの電車の中で鎌倉女学院の合格を確認。本当にうれしかった! 当日午後7時、豊島岡の不合格を確認。サピックスに電話し、先生とお話ししたいと伝えると、娘の担当の先生がすぐに折り返してくれた。「私のサポート不足のせいで不合格でした」と泣きながら報告する。先生は、「すべてはわれわれ講師の責任です。合格させてあげられず、本当にすみません」と言ってくださった。先生に相談し、翌日は豊島岡を回避し、神奈川大附中に変更することに決める。娘も一度は納得したものの、しばらくしてから、「私はやっぱり豊島岡を受けるよ」とのこと。「じゃあ、最後は悔いなく受験しよう!」と、翌日も豊島岡を受験することに決める。
 2月4日…豊島岡女子中。娘を送り出した後、念のために洗足学園中に出願を済ませる。出願校を決める面談のとき、先生に言われた「2月5日まで受験が続くことは非常事態です」ということばを思い出す。夜、豊島岡不合格。
 2月5日…洗足学園中。娘は疲れて朝起きられない。朝ごはんも食べられず、なんとかたどり着いた駅のホームで、コンビニのからあげを2人で食べた。
 「計算ミスをしないこと。問題文をよく読むこと。これができれば、絶対大丈夫だから」と伝えて洗足へ。試験会場から出てきた娘は笑顔だった。「昨日まではスランプだった。得意なはずの国語がなぜか、できなかった。でも、今日はできたよ!」
 午後9時。久しぶりに見た「合格です。おめでとうございます」のピンクの文字。私だけ号泣。けろっとしていたように見えた娘だったが、受験後しばらく学校を休んだ。第一志望の学校に合格できなかったということが、12歳の子をどれだけ傷つけたのかを思い知った。
 これからは洗足学園でたくさん友だちをつくって勉強して、楽しい学校生活を送ってほしい。
 サピックスの先生方、娘を合格に導いてくださり、ありがとうございました。

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