受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2023年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 吉祥女子中学校

二人三脚

Y.Yさん お子さんの名前 Aさん

 娘は5年生の1月から、サピックスに入室しました。  最初は、サピックスのシステムに慣れることに苦労していました。サピックスの特徴として、授業前テストがあります。授業が始まる前の時間を活用して算数の演習をするのです。最初のころはこのテストでかなり苦労していましたが、帰宅後、その日のうちに復習し、1週間後に再復習を繰り返すことで、次第に高得点が取れるようになっていきました。本人もとても楽しそうに解いていましたし、帰宅して、最初に子どもが報告することはこの授業前テストの点数でした。良い点数を取るととてもうれしそうに報告するので、このシステムは励みになっていたと思います。
 この授業前テストのおかげで、娘の算数力はどんどん向上していきました。また、テストの成績でクラスが上下することも、競争心のある子どもにとっては良い刺激になるようです。ただし、受験直前になっても、クラスの上下のほうが受験そのものよりも気になってしまうという弊害が出てしまい、若干苦労しました。
 6年生の夏が終わり、模試の成績が出てきますが、4教科バランス良く点数を取ることが課題でした。1教科が良くても、ほかの1教科が悪く、打ち消し合ってしまうのです。娘の場合、社会が課題でした。サピックスの社会の先生にも相談し「知識の総完成」などを徹底的に実施しました。
 子どもに苦手教科を長時間学習させるのは苦労の連続でした。そこで、社会を2時間やったら、休憩に算数をやり、また社会をやる、などの工夫をしました。算数をすると頭の回転も良くなって、気分もやや回復しました。特に、地理・歴史があまり得意ではなかったので、歴史については、気分転換と歴史の勉強を兼ねて大河ドラマを見せました。ドラマで描かれていた時代のみとても詳しく得意になり、何よりも歴史が好きになってくれたのがよかったと思っています。
 過去問については、時間を計って3周程度実施しました。国語は1周のみでしたがサピックスで添削していただけるのがとても助かりました。最初は、時間が不足していましたが、徐々に時間内に解けるようになってきました。入試直前まで、過去問の演習を実施したことがよかったと思っています。苦手だった社会も正答率がかなり上がりました。
 1月の埼玉受験については、家から遠いので朝早く起床して行けるか、実力を発揮できるか? 寒さ対策などが心配でしたが、なんとか無事に終えることができました。かなり安全圏の学校を選択することで、本番試験を経験するとともに、モチベーションを上げることができました。
 2月1日の試験日はさすがに緊張しました。試験後、娘は「結構できた」と言っていましたが、親としては不安がありました。合格発表で娘の受験番号を見つけた瞬間、歓喜に満ちました。一発合格、やってくれました。
 二人三脚でがんばってきましたが、合格できて娘も本当によかったと思います。努力すれば報われると思える経験ができたことはたいへんよかったと感じます。サピックスに深く感謝したいと思います。

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