受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2023年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 共立女子中学校

挑戦することの楽しさに気がついた貴重な経験としての受験

H.Tさん お子さんの名前 Mさん

 初めての入室テストは3年生の7月。結果は入室基準点の+1点。「この点数で、授業についていけるのでしょうか?」と、入室のご連絡を頂いたときに失礼ながら聞いてしまいました。元来、学校が大好きな娘は入室後の授業も楽しく受けていたようで、しばらくは着実に成績も上がっていき、母の心配は杞憂かとも思っていました。
 その直後、COVID–19の世界的な蔓延による学習環境の急激な変化に伴い、娘の成績も急降下となってしまいました。それでも、なんとか目の前の課題を一つずつでもやっていこうと娘を励まし、時にはけんかをし、サピックスの先生方にも間に入っていただき、「基礎固めを重点的に」とアドバイスを頂き、中学受験初心者の母と娘は試行錯誤の日々でした。
 6年生まで感染症の収束のめどが立たないなかでの受験勉強だったため、学校見学も学校の説明会もなかなか思うようにできずに、娘の熱望する志望校も決まらずに受験を迎えました。
 志望校はサピックスの先生のアドバイスを基に、娘の興味を伸ばしていただけるような学校を候補としました。
 まずは1月の千葉県の学校に挑戦し、かろうじて併願校の合格を頂くのみに至りました。2月の入試の直前、志望校の最終決定をする際にも複数の先生にご意見を頂き、1月に押さえができたことによりさらなる挑戦を勧めていただけました。
 初日の午前に第一志望校(共立女子中)、午後に併願校(こちらも娘にとっては難しめ)を受験し、その結果、第一志望校は不合格でしたが、午後の学校からは合格を頂けました。これにより、娘のなかに挑戦する意欲が出たようで、「(共立女子の)2日目の入試も受験しますか?」との母の質問には「受験します!」と答えてくれ、2日目の受験に挑みました。
 2日目の受験の結果は初日同様、不合格でした。2日間の受験での不合格通知に意気消沈の娘。「3日目は受験しない」と3日目の入試形式が不慣れな内容だったこともあり、半ばあきらめていたようでした。
 ここで再度、サピックスの先生とも受験について相談させていただきました。すでに1校から合格も出ていること、第一志望校を連続受験していることもあり、「3日目も受験してみる価値はある」とのアドバイスを頂き、意気消沈の娘に「もう一度がんばってみよう」と励ましながら、3日目の受験を決定しました。
 3日目の受験後の娘は意外と良い表情で試験会場から帰ってきて、前2回の入試とは少し違う手応えだったようでした。翌日、「合格」の文字を見て、「やった!!」と娘も驚いていました。
 受験を通して、苦しい思いをたくさんしてきましたが、難しい挑戦もあきらめずに挑戦することで勝ち取れること、あきらめなければ努力は報われることを経験できた、貴重な受験だったと思います。

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