受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2023年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 神戸女学院中学部

関東から関西へ〜6年生での志望校変更〜

Y.Tさん お子さんの名前 Cさん

 サピックスには3年生の11月からお世話になりました。中学受験をするかどうかは決めておらず、実力診断サピックスオープンは腕試しのつもりで受けました。特に家庭学習などをしていなかったため、娘は問題の難しさに途中で泣き出してしまい、妻に連絡が来る始末。入室基準を満たすわけもないと思ったのですが、後日、入室できることを知ったときには親子で驚きました。
 あれよあれよという間に入室手続きをしてから、3年間ほどお世話になりました。正直なところ、家庭学習などはほかの受験生と比べると圧倒的に少なかったため、ほとんど娘の記憶力だけで乗り切ったと思っています。そのため、家庭学習のこつなどはほかの体験記をご参照ください。以下では、保護者の転勤に伴う志望校変更に関して体験したことをお伝えしますので、ご参考になれば幸いです。
 もともと志望校は女子学院中でしたが、6年生の10月に私(=父親)が関西圏に異動することになったため、6月くらいから急いで関西圏の学校を探し、受験対策をする必要が生じました。
 まずは志望校の再考です。女子学院中と校風が似ている神戸女学院中が第一候補でしたが、実際に話を聞く機会が必要でした。たまたま7月に合同説明会があることを発見し、急きょ日帰りで参加しました。いろいろな疑問点を解消できてよかったと思います。当初考えていたとおり、神戸女学院中を第一志望校としました。
 次は、サピックスの授業です。転居は3月と決定したため、所属校舎の先生に相談したところ、夏期集中志望校錬成特訓を関西圏の校舎で受講してはどうかとのご提案を頂きました。そこで、夏休み最後の数日間は一時的に関西圏の校舎で神戸女学院コースの授業に参加しました。その校舎でも関西圏受験に関して、いろいろなお話を聞くことができました。娘本人も関西受験にモチベーションが湧いてきたと思います。
 夏期集中志望校錬成特訓以外は首都圏の校舎の桜蔭コースで受講しました。これも良い対策になったと思います。
 関西圏は受験時期がやや早いため、冬休みが終わってからは小学校を欠席し、体調維持に務めました。埼玉県で1校受験した後に関西へ向かい、入学手続きを含めて2週間程度滞在しました。関西では3校受験し、すべて合格を頂くことができました。娘は緊張しないタイプなので、ホテルに滞在するなど、環境が違うなかでも実力を発揮できたのが良い方向に働いたのかな、と思っています。
 以上のことから、異なる地方に転居する場合は、次のようなことが重要かと思います。ご参考になれば幸いです。

①志望校候補は実際に見に行き、可能であれば学校説明会などにも参加すること。その際は受験生本人も同行させること。

②サピックスの先生に早めに相談し、志望校の決定や夏期講習・冬期講習のスケジュールに関してアドバイスを頂くこと。かなり柔軟に対応してくださいます。

 最後になりましたが、お世話になったサピックスの首都圏・関西圏の校舎の皆さまに、心より感謝いたします。

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