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進学校 ▶ 鷗友学園女子中学校
災い転じて…コロナのおかげで合格!
M.Sさん ●お子さんの名前 Sさん
2月3日、最後の合格発表の日。受験番号を見つけたとき、喜びを爆発させる娘の横で、私が思ったのは、「サピックスとコロナのおかげで、合格できた」ということです。それは、「合格したら、娘とそう話し合おう」とずっとイメージしてきたことでもありました。
娘は5年生の後半から、徐々に意欲や集中力を欠くようになり、成績の浮き沈みも激しくなっていきました。そんななか、父親である私は、ほぼ娘に関わることがなく、妻に任せっ切りでした。そのころの妻の焦りは相当なものだったと思います。
6年生の夏期講習に入っても、娘は変わらず、テストも散々な結果でした。そして8月の上旬、大事な夏期講習の最中に、新型コロナウイルス感染症にかかってしまいました。10日間、体調も気力も戻らず、ひたすら眠り続ける娘の姿を見て、夫婦で新たな学校の検索を始めたり、「公立になってもいいよね」と話し合ったりしていました。徐々に復調しましたが、塾に通えたのは、8月20日ごろからでした。
絶望感のなか、希望の灯をともしてくれたのは、先生方からのアドバイスと動画によるポイント解説です。「何をやらなくていいか」を教えていただき、8月後半の2週間で、夏期講習でやったことを最低限こなす計画を立てました。娘にとってかなり負担のかかる、分刻みの計画です。「これさえやれば追いつくから、絶対に大丈夫!」と娘に言い聞かせ、私も8月中はリモート勤務とし、一日中付きっきりで過ごしました。娘は見違えるように集中して勉強するようになり、残りの2週間で、私の立てたプランをやり遂げました。夏期講習後のマンスリーテストの結果を見たときは、受験合格のようにうれしかったのを覚えています。50弱だった偏差値は60近くまで戻り、そのまま受験まで突っ走りました。
まさに、コロナが分岐点となりました。変わったのは、娘が集中力を取り戻したこと、私も含めた家族が一丸となって受験に取り組むようになったこと、そして、新たに始めたいくつかの習慣です。
特に良かったのは、「寝る直前に暗記ものをやり、翌朝に同じ内容を復習する」という習慣です。これは、本当に効果的でした。
まずは、苦手だった年号から。その後、データバンクや「知識の総完成」などを受験前日まで続けました。また、冬からは新しいことはやらず、さまざまなテキストから間違えた問題を妻が抜き出して切り張りしたものを娘が解き直しました。おかげで、基礎力を上げることができました。
その結果、第一志望の鷗友学園女子中に加え、豊島岡女子中にも合格できました。鷗友に通うことを選択した娘ですが、豊島岡に合格したときの喜びようを見て、「この4年間のがんばりを証明したかったんだな。その思いが本当に報われた」と、私も胸がいっぱいでした。
サピックス以外の教材は何もやらず、ひたすら信じて取り組んできました。コロナの際や、不安に陥った際、的確で温かいアドバイスをくださった先生方、本当にありがとうございました。
先生方に支えられたからこそ、ここまで来られたと、心より感謝しています。
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