受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2023年度中学受験  サピックス小学部第29期生/親子で歩んだ 受験の軌跡

進学校 豊島岡女子学園中学校

娘を信じて

K.Kさん お子さんの名前 Mさん

 3年生の5月に、娘は引っ越しを機に他塾からサピックスに転塾しました。他塾には2か月しか通っていませんでしたが、予習が必要で朝早くから親が勉強を見てあげなければならなかったこともあって、予習のないサピックスが私にも娘にも合うと思いました。娘は、入室はしたものの転校したばかりで、学校の友だちと仲良くなるために、塾のない日はほぼ毎日のように公園で遊んでいました。私も娘ものんびり屋さんで、6年生までまだ時間があるのだから、今はサピックスの復習だけをやればいいのだと思い込んでいました。成績は真ん中より少し上のクラスでした。
 1年後、今度は主人の転勤で神戸に引っ越しすることになりました。前回と同じく、学校にも新しいクラスにも慣れなければなりません。ただ、神戸のサピックスは生徒の数が少なく、アットホームな感じだったので、娘はすぐに楽しく通うことができました。先生たちが親身になって書いてくださったたくさんのコメントを、娘は今も大切に切り取って読み返しています。5年生のときは成績が安定せず、娘と2人で計画を立てたり、わからない問題があったら一緒に解いたりしていて、とにかく試行錯誤の日々でした。特に社会は苦手で後回しになり、ひどい点数でした。
 6年生になるころ、もともと東京生まれだったこともあって、東京で中学・高校に通わせたいと思い、引っ越しを決意しました。東京に引っ越して入ったクラスは、真ん中より少し上のクラスでした。5年生まではテストの成績が悪くても「次にがんばればいいでしょう!」とポジティブに言っていた娘も、少しずつ意識に変化が表れました。人が変わったかのように集中して勉強するようになりました。すべての勉強を自分で管理し、質問教室もできるかぎり利用しました。特に苦手な社会に力を入れて成績を伸ばしました。しかし、最後までクラスが上がることはありませんでした。
 2023年1月、冬期講習が終わった直後に体調を崩しました。感染症などにかからないようにと、体調管理には気を遣っていたのですが、あぜんとしました。3日間熱で寝込んで、1月校の最初の受験にも間に合わず焦りました。しかし、娘はその後に受けたすべての1月校に合格します。2月1日、第一志望校には不合格。縁がなかっただけです。2月2日、豊島岡女子中合格。跳ね上がるほどうれしかったです。「よくやった!」「すごい」とあらためて思いました。小さな体で最後まであきらめずに自分とたたかった娘は、とてつもなくたくましく大きくなって輝いていました。
 娘は受験勉強を通じて、最後まであきらめずにがんばれば、いつか実る日が来ると信じることができたと思います。そして、この4年間の日々をいちばん近くで見守り、喜怒哀楽を共にして過ごせたことを、娘に心から感謝しています。受験勉強は大変だったと思いますが、サピックスの先生方のサポートがあったからこそ、乗り越えることができたと思います。心より感謝申し上げます。

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