２月３日午後３時。麻布中の合格発表を前に、ぼくは２日の聖光学院中が不合格だったため、「これでは、とても行きたかった第一志望と第二志望の両方に落ちてしまうかもしれない」という不安が頭をよぎった。けれども、ぼくの受験番号を見つけたとき、第一志望の麻布中に受かり、ほっとしてうれしかった。
　ぼくは６年生の途中までゲームをしていて、麻布中の学校別サピックスオープンの１回目から２回目にかけて偏差値が10落ちた。
　こんなぼくが麻布に合格できた理由は四つあるので、皆さんに伝えたいと思います。
　一つ目は夏期講習やＳＳ特訓、正月特訓を特にがんばることです。夏期講習は最後の単元別復習なのでとても大切です。ＳＳ特訓、正月特訓は麻布対策としてとても重要なのですが、麻布の授業は楽しいので夢中になって、そればかりやると平常授業がおろそかになってしまいます。バランスを良くして、授業で理解できる内容はそこで理解するようにしましょう。
　二つ目は過去問をだいたい10年分解くことです。麻布は記述問題が多く、ほかの学校と形式が違います。その問題に慣れるため、10年分は解きましょう。けれども、過去問はもう出ない問題集なので、冬期講習以降は先生たちが作った問題を解いたほうがいいと思います。あと、ぼくの得点目標は、算数55点・国語35点・理科35点・社会25点でした（参考にしなくてもいいです）。
　三つ目は基礎をおろそかにしないことです。麻布は２００点満点のため、１点の重みがとてもあります。そのため、知識問題と理科などの記述問題の配点が同じということも普通にあるので、国語では「漢字の要」、理科・社会では「コアプラス」、算数では「基礎力トレーニング」を必ずやりましょう。
　四つ目はいちばん大切なことで、先生の話をよく聞くことです。
　最後に、今まで支えてくれた先生、両親、警備員さん、受付の方、そして切磋琢磨した仲間に感謝しています。
　皆さんもがんばってください。祈合格！