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最新中学入試情報
進学校 ▶ 麻布中学校
「視力全開」
S.Hくん
ぼくは市川中や、渋谷幕張中に受かったことで調子に乗り、麻布中の入試の前々日までソファでごろごろしていた。親に何度も忠告されても聞く耳を持たず、「受かる気しかしない」と言っていた。また、本番まで「受験が近い」という自覚が持てずにいた。だから、今振り返れば、絶対に受からないと思うような様子だった。しかし、受験前日に先生から激励の電話がきて、「最後まで気を抜かず、『視力全開』でいくんだぞ」と言われ、「遅すぎるけれど最後までがんばろう」と思った。付け焼き刃だが、SS特訓の算数を取り出し、総復習を始めた(結局、間に合わなかったが)。そして夜、自覚を持ったからか、緊張しすぎて眠れなかった。それで迎えた麻布の入試の日、電車で志望校の違う友だちに会い、リラックスできた(まあ、それでも緊張はして、腹が痛くなってしまったが)。視力全開で受けた後は、社会の出来が気になってしまったが、いつもよりできたと思えた。
緊張して迎えた結果は合格。もちろんうれしかったし、母親なんかは泣いて喜んでいた。
こんなふうに麻布に合格できたのには、二つの大事な要素がある。
●「視力全開」で取り組むこと。
これはいちばん大事。麻布は特にリード文が長く、答えが隠されていることが多いため、よく読むことが大事なのだ。知ってるからといって飛ばすのはNG。
●SS特訓の復習をしっかりする。
これはすべての学校に共通するが、学校の出題傾向に合った教材なので大事。
これらが麻布の受験の参考になればと思う。
2年生から通ったサピックスでの5年間で、ぼくが手にした宝物は、いつでも寄り添ってくれた最高の先生たちと、時にはふざけながらも、笑いながら励まし合いながら、最後まで一緒に通った友だちだと思っている。この存在がなかったら、たぶん今のぼくはない。
共にたたかう友だちを大事に、がんばってください!
2023年度中学入試 親子で歩んだ 受験の軌跡 |
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