受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

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2023年度中学受験  サピックス小学部第29期生/受験体験記

進学校 麻布中学校

「サピ→麻布」SS最後の悲しみ

K.Fくん

 SS特訓の最後の授業では、これで厳しかったサピックスも終わりかと思うと、心が痛んだ。
 2年生の4月ごろに入室テストを受けて入室した。最初はいちばん下のクラスだった。けれど、おもしろい授業だった。受験生活での転機は3年生のころ必死に努力し、いちばん下からいちばん上のクラスに上がったこと。努力を多くできる力がついたことがうれしかった。
 ぼくの成績はその後、真ん中から上位をさまよったけれど、5年生で上位に安定しだした。第一志望の麻布中を本格的にめざし出したのもそのころだ。2年生からあこがれだったが、本格的に志望してはいなかった。自由な校風と、説明会のときの校長先生の説得力、麻布の教材や授業にひかれ、6年生のときに文化祭にも行き、とてもおもしろいと思っていた。けれど、模試での成績は合格可能性50%から60%の間で、最上位で麻布を志望する人がいつもうらやましかった。
 そんなぼくに、受験生活で最大の危機が訪れる。テストで良い成績を取ることしか考えられず、不安のあまりほかに何も考えられなくなり、成績は低迷し、国語は偏差値が50近くに。なぜかというと、ずっと変なプレッシャーを怖がっていたから。それは6年生の6月から11月まで続いた。けれど、12月になってなんとか気持ちを強く持ち、変なプレッシャーを怖がらないようになったところ、成績が急上昇。国語は50から60台前半まで偏差値が上がり、全体の成績も麻布の合格可能性が80%に到達した。そのときはとてもうれしかった。
 そして、2月1日の麻布本番には絶好調で臨んだ。社会の授業でやったものと似た問題があって驚いた。その後、2月3日。ほかの併願校から合格を頂きながら、麻布にも合格することができた。発表直前は緊張して食べ物ものどを通らなかったけれど、自分の番号を見つけて何でも入るようになった(笑)。サピックスの先生方、本当にありがとうございました。

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