２月３日、有栖川宮記念公園。緑に囲まれたベンチに座り、スマートフォンの画面をつける。あと３分。自信はあった。それなりに。だがやはり、３年間の結果が、中間のない二択に分かれると思うと、手は震える。と、羽音がした。顔を上げると、散歩道沿いの木に灰色の鳥がいた。アオサギらしい。どこに「アオ」の要素が見いだせるのかは、少し怪しいが、「幸せの青い鳥」ということにしておこう。この流れで来たからには、合格を頂いたも同然だ。
　麻布中で、入学書類をもらった帰りに寄ってみたら、アオサギはもうどこかに飛んでいってしまっていた。
　ここからは、主に麻布志望の方へのアドバイスだ。

●算数
　ぼくの名字が「や」行で後ろのほうだから、この「体験記」を読んだ方は、もうこれまで何回も見たかもしれないが、麻布でも大問１が計算問題のときもあるので、やはり「基礎力トレーニング」はやっておくべきだと思う。
●国語
　漢字は比較的簡単だと思う。文章題は、過去問の解説授業（今年はないかもしれない）やＳＳ特訓の授業でポイントを習うはずなので、毎回意識して解くといいと思う。
●理科
　記述メインのイメージが強いかもしれないが、５～６割（点数で）は記号などＡタイプの問題で占められている。読み取りも多いが、知識問題もあるので（これまた見飽きたかもしれないが）、「コアプラス」は大事。
●社会
　年度にもよるが、知識・記号はやや難しい、かも（個人の感想です）。こちらもＳＳ特訓の授業はしっかり聞くべき。

　最後に、陰キャを貫いたぼくからひと言。
　みんなは友だちに囲まれて楽しい受験を送ってください。ガンバレ！