サピックスは自分の本意ではないにもかかわらず、入室させられました。でも、大好きな先生や、いろいろな友だちがいたことによって乗り切ることができました。特に理科の先生の授業はおもしろく楽しかったです。受験をするためだけに通っていて、受験が終わると、ほぼ必ずつながりを失ってしまうような先生たちが笑わせてくれたり、楽しませてくれたりして、ぼくたちのためにがんばってくれている先生のためにも、合格というかたちでうれしくしてあげたいと思いました。親に叱られながらも嫌々勉強したり、受験をするのをあきらめようとしたりもしました。でも、先生をうれしくさせることや同じ受験をする友だちのことを思い出すことで、受験をするのをあきらめませんでした。本当は夏期講習からでもちゃんとやらなければならないのに、ちゃんとすることができませんでした。このままではだめだと思い、正月特訓などの最後の特訓や講習でがんばりました。
　受験をする前にしていたことは、小さなことをいいことだと思って、「いい日だから合格するんだ」と思うことです。たとえば、時計がちょうど12時ぴったりだったというようなことです。このような小さなことでもいいので、やってみるといいと思います。
　最後に、なぜ合格できたのか、それは自分が進んでいこうとするのを支えてくれた人たちがいたからだと思います。受験前に励ましてくれた先生、一緒に受験をした友だち、教材を整理してくれた親などがいました。受験中は受験体験記を読んで、「うそだろ」と思ったりもしましたが、受験が終わった今、身をもって感じました。できればぼくみたいな人にならないでほしいですが、後ででもいいんです。その分、後でいっぱい感謝すればいいんです。プレッシャーに負けずにがんばって、受験勉強にも受験にも挑んでください。