２月３日午後３時３分。すこし遅れてアップされた麻布中の合格者の受験番号。自分の番号を探す。なぜか目が泳いでしまって探しにくい。そしてとうとう、自分の番号を見つけた瞬間、家は「わー!!」という叫び声に包まれる。うれしさよりも安心感が大きかったのか、不思議と涙が出ない。自分の努力が合格というかたちで報われたのに安心したのだ。
〈麻布合格までの道〉
　入室直後の偏差値は43。麻布の偏差値まではほど遠い。その後、徐々に伸び、６年生の９月、それまで60弱だった偏差値がグンと上がるときが来た。なんと64に！ しかし、喜びは束の間だった。その後、かつてないスピードで成績が落ちる。最後のテストでの偏差値は53で、両親からは麻布をあきらめることを提案されたが、ぼくは泣きながら「受けたい」と言った。そして、本番まで努力して持ち直し、２月１日の結果は合格！ ここからわかるとおり、安易にあきらめるのはやめておいたほうがよい。
〈麻布合格に必要なこと〉

●国語（個人的にいちばん苦手で、いちばん伸びた）

　漢字の採点は甘いといわれるが、漢字をきれいに書くと安心感が持てる。記述問題はテーマ（絆・愛情・現実を受け入れる、などなど）を理解して、習った記述の書き方で書けば、国語のせいで落ちることはない！ 重要なのは、記述は１問当たりの配点が低いため、文末間違いによる減点は大きな打撃になるということ。キヲツケテ！
●算数
　部分点があるとはいえ、計算ミスはもったいない！ 「基礎力トレーニング」を毎日欠かさず！ 前半にも難しい問題がある。それは飛ばして後でやる。
●社会
　基本的に発想力が必要な問題が多め。そうではない問題は、できないと差をつけられる！ 時事問題はあまり出ないと思うが、具体例に使えるからやっておこう！
●理科
　ほぼ知識とその応用。「コアプラス」を固めて！ 計算問題は、とにかく練習して、あきらめない気持ちで！
●全科目
　慎重に、ていねいに。そして楽しむ!!