受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2023年度中学受験  サピックス小学部第29期生/受験体験記

進学校 開成中学校

メンタル弱者の下剋上

K.Sくん

 ぼくはもともと間違い直しも好きではなく、難問から逃げがち、ましてや入試当日のような極度の緊張状態で100%の力を出せるような強靭なメンタルの持ち主でもない。そのようなぼくがなぜ第一志望の開成中に合格できたのか、その秘策をつづる。
 一つ目は、SS特訓の志望校対策プリントを何度もやることだろう。
 なぜなら、志望校対策プリントは、その解法をきちんと身につけることでさまざまな問題で応用でき、解けるようになるからである。ぼくは要領が良いほうではなかったので、コピーをして満点になるまで繰り返しやった。
 二つ目は、質問教室である。先生に一対一で教えてもらえる楽しさや緊張感だけでなく、毎回質問をすることで、勉強をたくさんしてわからない点を炙り出さなければならず、モチベーションにもなるのである。
 三つ目は過去問についてである。過去問は新しいものばかりを解いても意味がなく、復習をすることによって力がつくと思う。だから、算数は自分なりにまとめたポイントをノートに書き、国語は記述の提出をして、どこが足りなくてどう直すのかをノートに書くべきだと思う。
 四つ目は家族の支援である。たとえば、父と母は塾の送迎をしたり、夜遅くまでコピー、プリント整理をしたりしてくれるなど、多くのことをしてくれたし、妹は遊びたいのを我慢しておとなしくしていてくれた。そのようないろいろな協力の下でこの受験が成り立ったと思う。
 最後に、勉強は何よりも努力で決まるので、たとえぼくのようにメンタルが弱かったとしても、志望校に入るという一心で最後まであきらめずに、そのときできることを全力でやることが大切だと思う。ぼくは入試の記述では入りたいという思いを込めて、とにかく書いた。
 ぼくをここまで鍛えてくれたサピックスの先生方に対する感謝は、とてもことばでは言い表せないほどです。この中学受験は、ぼくにとって人生の大きな宝物になりました。ありがとうございました。

 前の体験記 | 男子校目次に戻る | 次の体験記 

2023年度中学入試 
親子で歩んだ
受験の軌跡
男子校女子校共学校

ページトップ このページTopへ