受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2023年度中学受験  サピックス小学部第29期生/受験体験記

進学校 開成中学校

油断大敵

S.Rくん

 第一志望校を含め6校中5校に合格できて、とてもうれしいです。ただ、すべてが順調だったわけではなく、1月に受けた渋谷幕張中が不合格になったときには顔から血の気が引きました。けれども、サピックスの先生から励ましのことばを頂き、気を引き締めて1週間集中して勉強したおかげで、第一志望校の開成中を含め残りの5校にはすべて合格できました。これもひとえに、6年間お世話になったサピックスの先生方のおかげと感謝しています。あまり参考にならないかもしれませんが、6年間のぼくの感想と注意点を二つだけお伝えします。
 まず、勉強全般について最も大切なのは「油断をしないこと」です。ぼくはずっと上位クラスにいたので、つい気がゆるみ、6年生の重要な時期にゲームで遊んでしまったため、11月ごろから一気に成績が下がりました。そこから必死に勉強して挽回しましたが、今から考えると崖っぷちだった気がしてドキドキしてしまいます。ですから、ぼくが皆さんに伝えたいのは、「どんなに成績が良くても、けっして勉強を怠けない」ということです。怠けると、そこから成績を上げるのはとても大変です。
 次に、試験で特に注意したほうがよいのは、「ケアレスミスをなくすこと」です。本来できるはずの問題をミスで失うと大きなダメージになりますし、逆にミスをなくして取りこぼしが減れば大きな得点力になります。ぼくはケアレスミスが多くて最後まで完全には克服できませんでしたが、ケアレスミスをなくすには「問題をよく読むこと」と、「見直しをすること」の二つがとても大事だと実感しました。そして、これを達成する方法としては、「制限時間を設けて問題を解くこと」が役に立ちました。時間を決めてストップウォッチを使って問題を解くと、見直しをどれくらいすればよいかという時間配分が自然にわかってきます。
 最後に、受験本番ではあまり緊張せず、いつもどおりのペースで解けば必ず合格できます。皆さんの合格を心より祈っています。

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