「今日は見事開成中学校に合格したK.Yさんにお話を聞きたいと思います。いきなりですが、今の心境を教えてください」
　「合格を知ったときは安心しました。サピックスの先生方を含め、周りの支えに応えることができたかと思います。しかし、喜びは１週間後まで。今は開成生としての誇りを持って、中学校生活を楽しみたいと思っています」
　「試験当日はどうでしたか？」
　「自分でも驚くほど緊張しませんでした。問題に向き合い、ていねいに解けたと思います」
　「どのように対策をしたのでしょうか？」
　「第一に健康。直前期には早寝早起きを心がけ、運動も適度に行いました。第二に勉強では、ＳＳ特訓の志望校対策プリントの解き直しや『コアプラス』での基礎固めを重視しました」
　「サピックスの教材が役に立ったんですね」
　「はい。しかし、それだけではなく、サピの先生方の授業はとても楽しく、ぼくの心の支えにもなっていました」
　「そんなサピックスでの苦労を教えてください」
　「６年生の11月マンスリーテストでのことです。それまでクラス昇降に頼って最上位コースまで上がっていたぼくでしたが、このテスト後は昇降ができないのです。しかし、ぼくは熱を出しテストを欠席。前回のテストの悪さもあって最上位コースに入れませんでした。このときはものすごく後悔しましたが、ずっと『１番になってやる』という思いで授業を受けました。そのおかげで、今は努力がいちばん大切だと思えています」
　「最後に、後輩たちにひと言、お願いします」
　「努力を積み重ねれば必ず成功します。そこに運も加わると、どんな困難でも乗り越えられます」
　「あ、あの…、運を引き寄せるにはどうすれば…」
　「何事にも興味を示すことです。興味を持てれば機嫌が良くなります。機嫌良く生きる人には運もたまると思います。さらに、ぼくの失敗も踏まえて健康には十分気をつけてほしいですね」
　「ありがとうございました。以上で『さぴあ幻の０月号』のインタビューを終わります」