渋谷幕張中の試験を終え、駐車場に向かう間、「市川中は特待合格だった」と父親から告げられた。「どうせ合格するんだ」と理性ではいくら理解していても、感情とは高ぶるものである。喜びと照れ隠しを含んだ笑顔が生まれた。
　しかし、油断してはいけない。２日後には渋谷幕張中の合格発表があり、10日後には第一志望である開成中の受験がある。気を引き締めて帰宅し、日曜なのでＳＳ特訓の授業にライブ配信で参加した。
　渋谷幕張中は合格だった。特待ではないことに少し落胆したが、今、落胆してどうする!!と自分に言い聞かせ、合格しただけでもすごいことだと思うようにした。
　開成中の試験日、２月１日を迎えた。グラウンドで並んでいる間、朝日が目にまぶしかった。
　書きたいことは大量にあるが、紙面が足りないようなので、試験中のことは割愛する。
　試験が終わり、父親に「どうだった？」と問われ、即座に「合格する」と答えた。実際、それだけ手応えと自信があった。
　結果的に、見事合格した。興奮しているぼくの気持ちとは合わず、合格証や書類などの受け取りがあまりにもあっさりと終わってしまうので、「…え？ これだけ？」と思ったものである（笑）。
　そして、ぼくの受験生活は幕を閉じた。
　さて、長くなってしまったが、これから勉強のこつを書いていこうと思う。

●算数…ＳＳ特訓のプリントをコピーして何度もやる。開成中の算数はおもしろく、解きがいがある問題ばかりだと思う。

●国語…ぼくは国語が苦手だったため、偉そうに言えることはあまりないが、主観を入れずに解くということだと思う。

●理科・社会…とにかく知識の定着!! 語呂合わせなども使い、楽しく覚えよう。

　「必勝法」ということばを聞くが、必ず不合格者はいる。合格のための努力を怠ってはいけない。皆さんの合格を祈っています。