番号を見つけたとき、３年間の水泳と受験勉強の日々が、走馬灯のように流れてきました。この３年間、大好きな水泳や釣り、ゲームの時間を減らして、大嫌いな勉強の時間をどんどん増やしていったのに、それでもなかなか成績が上がらないなど、つらくて、とても苦しい日々でした。
　「文武全力　絶対合格」という目標は、けっして甘くはなく、ベッドにも風呂にもトイレにもぼくの涙は染み込んでいます。しかし、その涙は、入試本番で大きな支えになりました。「あれほど涙を流してがんばってきた自分なら必ず受かる」と、自分に言い聞かせることで、自信をつけられました。
　今思えば、サピックスに入って３年間学べたことは、ぼくにとって貴重な経験となりました。３歳のころから続けてきた水泳でたくさんの結果を残せたのは、水泳が好きだったからだと思います。でも、大嫌いな勉強でも努力を続け、ぼくがいちばん望む結果を残せました。この経験は、今後、また別の大きな目標ができたときに、ぼくの心の支えになり、その目標に向かって努力していけると思います。
　自分の苦しく、つらい心を支えてくれた母、勉強を教えてくれた兄と父に、本当に感謝しています。
　最後に、サピックスの先生方、受付の方、警備員さん、今まで本当にありがとうございました。話せば止まらないくらい感謝しています。本当にありがとうございました。サピックスが大好きです。