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中学受験体験記 ~成長の実感~
K.Oくん
続く数字の羅列。2月2日の夜、ぼくがそれらをゆっくり眺めていると、母が急にぼくの背中をたたいた。ぼくが合格したことがわかった瞬間だった。
ぼくがサピックスに入ったのは新4年生の2月のこと。入室後、すぐに新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい、学校もサピックスも休みになった。本格的に対面授業が始まったのは夏だった。しかし、文化祭や学校説明会は、6年生優先で行くことができず、3年生のときに訪れた慶應普通部の労作展へのあこがれが、ぼくの道しるべだった。5年生になると、理科の物理が難しくなり、苦戦したが、どうにか乗り越えることができた。
6年生では、周囲のレベルが高くなり、このままではいけないと5月からは勉強時間を増やした。また、本格的な志望校対策が始まった夏期集中志望校錬成特訓は楽しく、仲間と切磋琢磨することができた。秋を迎えたころ、周囲が夏の成果を発揮するなか、ぼくはスランプに陥った。ここで、今まで得点源の社会に頼り過ぎていたため、普通部のユニークな理科と、時間が短いわりに問題数が多い算数が立ちはだかったのだ。特に算数は最後までケアレスミスが減らなかった。志望校変更も考えたが、やはり普通部に行きたくて、結局、過去問10年分を解いた自信を胸に受験当日を迎えた。
当日は、「コアプラス」「漢字の要」、データバンク、SS特訓のプリントなど、たくさんの教材を持っていき、緊張を和らげた。発表までの一日は不安でいっぱいだったが、2日の夜に普通部の合格をこの目で見たとき、不安が歓喜に入れ替わった気がした。これがぼくの受験体験である。
最後まで読んでくれた皆さん、合格発表まであきらめずに自分を信じてください。また、「基礎力トレーニング」を怠らないように。ぼくの受験を支えてくれた方々、一人ひとりに感謝の気持ちを伝えます。普通部をめざす皆さん、理科ポスターや生物カードを持ち歩くといいですよ。桜咲け!!
2023年度中学入試 親子で歩んだ 受験の軌跡 |
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