受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2023年度中学受験  サピックス小学部第29期生/受験体験記

進学校 駒場東邦中学校

サピックスに感謝 ~努力した2年4か月~

S.Sくん

 6年生になった。学年が上がった気があまりしなかった。そして5月のGS特訓はまだ受験生という実感がなく、今思えば真剣味が足りなかった(そのときはまだ、平常授業の基礎固めのほうが大事だった)。その後、夏期講習に入って毎日、算数中心にデイリーチェックとその日の授業の復習をし、翌日にまた算数の冊子、さらに「漢字の要」などを行った。理科・社会はあまり復習する時間がなかったが、算数と漢字をとにかくがんばった。
 2学期になって急に成績が上がってきた。夏期講習の成果だろうか。しかし、10~11月になると落ちてきた。みんなも同じようにがんばっているからだ。そのため、必死で勉強した。12月は土曜志望校別特訓を休んでSS特訓を最優先にした。冬期講習と正月特訓を経て、調子が良いときのように成績が戻ってきた。しかし、1月の埼玉入試に惜しくも落ちてしまった。落ち込んだし、ショックだった。それでも立ち直り、原因を探ったところ、睡眠時間が絶対的に必要なのだとわかった。そのため、2月1日の本番までは一日9~11時間ほどの睡眠をとることにした。1月は受験に対する不安が募り、気分転換に勉強の合間、外に出て走ったり、サッカーをしたりした。毎日テレビで見るものは中学受験対策の動画にした。
 受験当日は、学校別サピックスオープンの3回目だと思って臨んだ。そして、2月に勝った。やはり1月に落ちたからこそ、2月に本気でがんばれたのだと思う。人生山あり谷あり。6年生後半のマンスリーテストでは成績が上がったことがなかった。1月まで過去問をたくさんやった。4科目すべてが安定したことはなかったけれど、それでも受かることはできるんだと実感した。中学受験を通して、あきらめないことが大切だという教訓を得ることができた。そして、サピックス生として絶対に大切なのが「基礎力トレーニング」である。これ以上、算数の基礎力をつけられるものはない。
〈まとめ〉
 受験に必要なものは、睡眠、心の余裕、時間の余裕、めげない、しょげない、泣いちゃだめ。受験はいろいろあるから、本気で行ってこい!

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