サピックスに入室したときは、塾に通うのが初めてだったので不安でした。でも、授業中の先生や友だちとの会話がとても楽しかったので、その不安は一気に吹っ飛びました。サピックスの友だちとは通っていたときも、受験が終わった今も仲良くやっています。ともにライバル意識を持っていたのもよかったと思います。
　親はテキストを管理してくれたり、ミスした問題をまとめてくれたり、受験の準備をしてくれたりしました。ぼくが今日何をやり、何をやっていなかったか、今週・今月・今年に何をするかを書いた、勉強記録ノートを作ってくれたことも、とても助かりました。
　６年生の夏期講習と平常授業では、知識や解き方を総確認し、できるだけ確実なものにしました。ぼくは武蔵中を志望していましたが、武蔵を受けるのは自分の校舎ではぼく一人だったので、ＳＳ特訓では開成・麻布のコースに入っていました。武蔵以外の対策プリントをやっていたことで、鍛えられたと思います。でも、武蔵の理科の問題は特別なので、ぼくだけは授業時間外に武蔵の対策プリントをやっていました。冬期講習からは、全教科で武蔵中の対策プリントに取り組みました。
　志望校選びでは、親はぼくの考えを最優先にしてくれました。親の薦めた学校でも、ぼくが受けたくないと言った学校は受けなくてよいことにしてくれました。とにかく、ぼくの意見を大事にしれくれたのがよかったです。
　１月からは、入試直前なので、より一層勉強に励みました。受かる自信のあった学校に、しっかりと合格できたこともよかったです。渋谷幕張中には落ちたけれど、すぐに切り替えることができました。武蔵の入試当日は、会場前の激励もなく、気負うことなく伸び伸びといけたと思います。
　武蔵やそのほかの学校に受かったことを、親も先生方も喜んでくれたのでよかったです。もちろん、自分もとてもうれしかったです。自分の実力が認められる喜びを、これから受験するサピックス生にも、ぜひ、感じてほしいと思います。