受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2023年度中学受験  サピックス小学部第29期生/受験体験記

進学校 聖光学院中学校

受験バンザイ! 体験記

T.Wくん

 ぼくが中学受験をしようと考え始めたのは、タイに住んでいた4年生の途中だった。当時、タイはロックダウンされていたため、外出もできずにいた。そんななか、兄が高校受験に向けて勉強している姿を見て、ぼくも中学受験をしたいと考えたのだ。しかし、現地の塾の入室テストでは社会2点など、全教科爆死だった(笑)。でも、その悔しさをばねにテキストを復習したり、ノートを見返したりして良い点数を取れるように努力した。
 兄の受験のために5年生の終わりに帰国し、サピックスに入室したが、特に理科は現地の塾では習っていないのにサピックスでは既習範囲ということが多々あったため、少し不安を感じていた。でも、質問教室で未習範囲をていねいに教えてもらい、ゆっくり時間をかけて理解を深めていったので、徐々にサピックス生に追いつくことができた。
 しかし、次の大きな壁は、かねてからの苦手科目である国語だった。受験直前、いや受験当日も苦手意識があった。特に、1回目の開成中の学校別サピックスオープンでは、国語の偏差値31・3を取ったことに自分でも驚いた(もちろん、自慢ではない)。でも、国語の先生に「解答となる根拠を見つける」「傍線部分に注目する」という二つを教わって、それらを常に心がけるようにしていた。そうすると不思議なことに、試験で国語が解けない、わからないなどといったことが少なくなり、足を引っ張ることはなくなった。
 聖光学院中の帰国生入試の試験科目は国語(または英語)・算数の2科目なので、ぼくの得意な理科・社会がなく手応えはなかったが、合格できてとてもほっとした。2月に入り、開成中、筑波大附駒場中を受け、開成は比較的解きやすく、手応えはあった。3日の筑駒は難し過ぎて歯が立たなかった。開成は合格、筑駒は不合格で、ぼくの受験は終了した。約1年間しか通えなかったけれども、ぼくはサピックスに入ってとても成長した。これから中学生、高校生となり忙しくなるが、サピックスの授業はいつまでも忘れない。
 最後に、先生方、受付の方、そして警備の方、今までありがとうございました。

 前の体験記 | 男子校目次に戻る | 次の体験記 

2023年度中学入試 
親子で歩んだ
受験の軌跡
男子校女子校共学校

ページトップ このページTopへ