基礎知識。それはぼくにとって最大の敵だった。ぼくは、１年生の１学期が終わった後、メキシコに引っ越し、４年生の２学期に日本に戻った。そのこともあり、最初は理科・社会の基礎知識がまったくなかった。しかし、サピックスの授業やテキストがわかりやすかったので、次第に理科・社会の成績が上がった。
　そして、６年生に入り、ＳＳ特訓が始まると、ぼくは麻布中のコースに入った。主な理由としては、麻布中への適性がとても高かったことが挙げられる。
　ＳＳ特訓では同じ中学校をめざす仲間たちとともに切磋琢磨してお互いを高め合った。また、毎回成績順に席が替わるので、なるべく１列目の左になることを目標にした。
　順調に麻布中タイプの問題を解く力が順調に上がる一方で、６年生の秋に、ぼくはとある壁にぶつかってしまう。麻布中の問題ばかり解いていた影響もあり、基礎がおろそかになってしまい、初の上位コース落ちをしてしまったのだ。受験が近いということもあり、ショックを受けた。しかし、先生が授業前に励ましてくれたおかげで、立ち直ることができた。そして、次のテストで上位コースに上がることができた。
　最終的には、筑波大附駒場中には落ちてしまったが、それ以外は全勝だった。少し残念だったが、満足な結果だった。先生方、今まで本当にありがとうございました。皆さんも受験をがんばってください。余談ですが、試験だからといって朝ごはんを食べ過ぎるとおなかが痛くなるので気をつけてください。