４年生の11月に学校の友だちがサピックスに通っていることを知って、ぼくも入りたくなりました。それまでは学校の勉強しかしてこなかったけれど、母との２週間の猛勉強の末、なんとか一発でいちばん下のクラスに入ることができました。サピックスの授業はとてもおもしろく、家庭学習もしっかりとこなしたので、ぼくは順調にクラスを上げていき、５年生の秋ごろにはいちばん上のクラスまで上がっていました。しかし、６年生からは家庭学習が増え、やり残すところも出てきていたのに、ぼくはいちばん上のクラスにいるだけで満足していました。気がついたら成績が下がり、第一志望校の開成中が厳しい状況になっていました。でもぼくは、同じ開成をめざしている子のクラスで競い合いたいと思い、必死に食らいついて盛り返しました。
　２月１日の開成の試験に備えて、前日は特に体調管理に気をつけました。準備は万全！ 全力を出せば合格できると思っていましたが、夜に布団に入ってもなかなか寝つけず、頭も痛くなり不安になりました。そして迎えた２月１日、全力を出し切りがんばろうと思っていましたが、緊張していてうまく集中できずに３科目を終えました。最後の社会の試験の前に先生方からの激励のことばを読み、「２年間もがんばってきたのだから、ここであきらめてはいけない！」と強く思い、全力で臨みました。おかげで悔いなくこの日の試験を終えることができました。
　２日と３日の試験は、落ち着いて取り組むことを心がけました。開成の結果は惜しくも不合格で、とても悔しく思いましたが、第二志望校の早稲田中には合格でき、とても満足しています。長い受験生活ではつらいときもありましたが、楽しく学べたおかげで、あっという間に感じられたサピックス生活でした。それを振り返り、感動にひたりました。
　平常授業、土曜志望校別特訓、そしてＳＳ特訓などで競い合い、モチベーションを上げてくれた友だちに感謝を伝えたいです。そして、いつも熱心にご指導くださった先生方、どうもありがとうございました。