受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2023年度中学受験  サピックス小学部第29期生/受験体験記

進学校 早稲田大学高等学院中学部

しょっぱいお弁当

N.Tくん

 詰んだ。もう、落ちた。早稲田大高等学院中の筆記試験終了後、ぼくはそう確信した。教室で密かに涙をこぼしながらお弁当を食べつつ、周囲を伺った。ほかの受験生はけろっとした顔をしていて、そのことがぼくをますます焦らせた。
 しかし、時間は待ってくれない。逃げ出したくなるのをこらえ、午後の面接開始時刻から逆算して、あとどれくらいで気持ちを立て直さなければならないのかを考えた。「コアプラス」を眺めていると、自然と気持ちは落ち着いてきた。逆転できる可能性はゼロではない。「今できる最高のパフォーマンスをしよう」と、面接試験に臨んだ。
 そして2月3日、早大学院合格発表の日。早稲田中の受験を終えたぼくは、父にすぐ近くにある早稲田大学のキャンパスに連れて行かれた。そこで合格通知書を渡されたとき、ぼくの中学受験は終わった。早稲田中は不合格だったが、全力でぶつかっての結果だったので後悔はなく、むしろすがすがしかった。
 ここからは後輩の皆さんに、ぼくが受験勉強を通して得た教訓を書かせていただく。ぼくがすべてを実践できていたわけではない。やっておけばよかったと後悔していることだ。

①受験勉強は楽しんだ者勝ち! さまざまな物事の原理がわかることや、点数が取れることの楽しさは勉強の大きな原動力となる。

②問題ごとに解法を覚える勉強には限界がある。特に算数! いろいろな問題に通用するテクニックやポイントを身につけることが重要。

③合格への気持ちを強く持つ。元気があれば何でもできる!

④自分に必要な睡眠時間を知り、確保する。

⑤勉強の合間にリラックスする時間を作る(一日1回は外に出て散歩をする)。

⑥サピックスの先生に「やりなさい」と言われたことは必ずやる。

 後輩の皆さんは、これらのことを忘れずにがんばってください。そして、今まで支えてくださったサピックスの先生方、本当にありがとうございました。

 前の体験記 | 男子校目次に戻る | 次の体験記 

2023年度中学入試 
親子で歩んだ
受験の軌跡
男子校女子校共学校

ページトップ このページTopへ