受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2023年度中学受験  サピックス小学部第30期生/受験体験記

進学校 広尾学園中学校

2か月間のドラマ

N.Sさん

 サピックスには、新4年生の2月から入りました。そこから6年生の12月までは親に言われたことをやっていて、自分から何かをしようとしなかったので、受験には本気になっていませんでした。それに、6年生の最初のほうで上から2番目のコースに落ちてしまったこともあり、成績は上がらず、いちばん上のコースにはほとんど戻れませんでした。
 しかし、12月の最後のサピックスオープンで、今まで受けた6年生の模試でいちばん低い偏差値を出したことにより、「このままではまずい」と思い、「もっと高い学校をめざさないと、広尾学園中には受からない」と焦りました。どこをめざそうかと迷っていたとき、SS特訓などでみんなが自分よりも高いところをめざしているのを知り、「自分も、みんながめざしているようなところに行きたい」と思い、渋谷幕張中を目標にしようと決めました。
 そのことを親に相談すると、了承してくれて、すぐに過去問に取り掛かりました。ほかにも、苦手な理科のポイントチェックや「コアプラス」「漢字の要」をやりました。算数では図形を描く、式を大きく書くなど、それまで面倒くさがってやってこなかったことも始めました。渋幕の過去問はとても思考力がいる問題でしたが、めげずに取り組みました。結局、1月22日の渋幕には落ちてしまいましたが、その後、渋谷渋谷中の過去問をやってみて、渋幕よりもクセがないことに気づき、すぐに渋渋をめざすことにしました。
 渋渋は、2月2日も5日も落ちてしまいましたが、広尾学園は、12月の模試の時点で2月1日の午前の偏差値に4以上離れていた自分でも、2か月間やる気になって毎日勉強したおかげで、午前だけでなく午後の入試でも合格することができました。今は、「もっと前から本気になっていたら、成績がもっと上がっていたのかなあ」とすごく後悔しています。ですから、夏休み前くらいからでも遅くはないので、本当に行きたい中学校を探してみてください。

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