落ちた…。
　市川中の合格発表を見て、私は落胆した。続けて実力相応校であったはずの東邦大付東邦中、渋谷幕張中（元から合格は厳しかったが）も不合格だった。すごくショックで２時間ぐらい泣いていた。しかし、親はあきらめずに、「まだあきらめないで、がんばろう」と、応援してくれた。私はそのことばに、「もう一度入試に挑戦しよう」と決意した。
　こうして始まった入試の後半戦。もう過去は水に流して（もともと能天気だったということもあるが）、猛烈に勉強した。目標がはっきり定まると、人間はやる気が出るものだ。
　そして２月２日。渋幕の二次はあきらめて、昭和学院秀英中を受けた。これが良い戦法だった。その日の午後、結果が出たのだが、昭和学院秀英中に受かったのだ。正直言って不安だったこともあり、すごくうれしかった。そして、これにより自信がついたのだ。その後、東邦の後期と、市川の２回目を受けた。市川は算数に自信がなかったが、それは忘れて、「理科と社会でがんばろう」と前向きにとらえた。
　しかし、市川の入試の後に出た東邦の結果は不合格だった。しかも市川は手応えがなかったので、合格は無理だろうと思った。そして市川の合格発表時間。家族と神妙な顔でパソコンと向き合った。結果は…。合格！ なんか親のほうが喜んでいた気がするが、信じられなくて、そしてすごくうれしかった。見事な逆転合格だった。最後まであきらめないこと、そして切り替えが大事だと実感した。
　最後に、本番の取り組み方について触れておこうと思う。本番ではとにかく途中で落胆せず、前向きに取り組むこと。逆に油断するのもだめ。絶対に後悔するからだ。とにかく、落ちても途中であきらめずにがんばること。マンスリーテストなどでも同じ。最後に伸びるものだから！ がんばって！ 祈・合格！