受験で大切なことは三つあります。受験の世界で勝ち残ることは、楽しくもあり、とても大変でもありました。だからこそ、私が実際に大切だと感じた点をここでお伝えしたいと思います。
　一つ目は、「過去問」です。過去問は６年生の寒くなるころから始めます。もちろん、過去問にたどり着くまでに、平常授業で知識や解法を定着させておくことが大事です。結果的に、過去問をしっかり解き切った学校からは合格を頂くことができました。最後の仕上げとして、問題形式を把握したり、不足部分の洗い出しができたりした点がよかったと思います。
　二つ目は、「受験を自分で選択した人生だと、とらえること」です。これができると、自分で責任を持ってやり切る必要が出てくるため、最後までやり抜くことができます。思春期に入った私でしたが、いちばん近くで応援してくれていた両親と共に、めざす方向性を合わせて受験生活を乗り切ることができました。
　三つ目は、「楽しく勉強すること！」です。この三つ目がいちばん大事ですので、マーカーで印を付けてください。受験勉強のなかで楽しいと感じることを、たくさん見つけられるといいと思います。私は感情に入り込むようなストーリーが好きだったので、国語の読解や社会の歴史が楽しみの一つでした。これまで知らなかった知識を知ることに楽しみを見いだしたり、両親にごほうび制度を設定してもらったりと、工夫して乗り切りました。
　私の３年間の努力がすべて実を結ぶところまでは行き着けませんでしたが、当初から運命を感じていた中学校から特待生として合格を頂き、満足のいく結果となりました。
　これから新しい生活が始まります。ここからまた、自分の人生をどう楽しく築いていくか。お世話になった先生方や切磋琢磨した友だち、応援してくれた両親に感謝をしながら、新しい人生を進んでいきたいと思います。