受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

最新中学入試情報

2023年度中学受験  サピックス小学部第30期生/受験体験記

進学校 神戸大学附属中等教育学校

希望を勝ち取るまで

H.Mさん

 私は新3年生から両親の勧めで、サピックスに通い始めました。それから6年生の前期までは勉強に身が入りませんでした。そのうえ、母に何かを言われるとすぐにいらいらし、怒っていました。
 6年生の後期になってからも、成績は伸び悩んでいました。母とサピックスの先生と相談し、それまでよりも一つ下のコースに移る決心をしました。その際、先生からは、「下のコースで常にトップの成績でいるように」と言われました。その厳しいことばに不安になりました。半面、コースを一つ下げたことで、気持ちに余裕ができた気がしました。前向きに勉強ができるようになるかもしれないとも思いました。しかし、合格力判定サピックスオープンの結果が思うように伸びず、落ち込むことが増えました。また、得意な国語の成績も思わしくなく、不安が募るばかりでした。このような状況で、成績や進路に過敏に反応し、どうしても母に八つ当たりをしてしまいました。私のことを心配し、声を掛けてくれていると知りながら、うっとうしく感じることもありました。また、塾の友だちの成績がぐんぐん伸びている様子を目の当たりにし、劣等感を感じることもありました。今思い出しても涙が出てきそうなくらいです。
 つらい時期が続きましたが、ある日の理科の授業で高得点を取ることができました。このことがきっかけとなり、調子を整えることができました。それは、受験まで残り1か月ほどの時期。この時期は、苦手な算数も理解できるようになり、それまで苦しいと思っていた勉強が楽しいと感じられた瞬間でした。そう思える時期が遅かったのかもしれません。しかし、私にとっては、それまで積み上げてきた努力が実を結んだと思え、自分を信じて受験の準備ができました。そして本番を迎え、希望を胸に、合格を勝ち取るために勝負に臨みました。皆さんも希望を捨てずに自分を信じ、進んでください。第一志望校合格を陰ながら応援しています。

 前の体験記 | 共学校目次に戻る | 次の体験記 

2023年度中学入試 
親子で歩んだ
受験の軌跡
男子校女子校共学校

ページトップ このページTopへ