ぼくは、サピックスに入るための入室テストを何度も受けて、４回目で入ることができました。数多くある塾と比べて、先生の対応やクラスの雰囲気が良く、楽しく学べるサピックスにあこがれていたので、入室できたときは、うれしかったです。「これからがんばって、志望校に絶対合格するぞ」と決意しました。
　４・５・６年生とがんばってきたなかで、特に努力を積み上げたのは、６年生の夏期講習です。慣れない長時間の勉強、日数の多さ、テキストの難しさ、覚えることの多さなど、大変でしたが、踏ん張りどころだと思い、必死でがんばりました。なかでもぼくは、「漢字の要」から出題される「漢字テスト」に本気で取り組みました。自宅で何度も繰り返し、基礎を固めたことで、良い成績を収めることができました。
　受験までの残り１か月間は、質問教室で先生に何をしたら合格に近づくのかを聞き、メモを取って必死で勉強しました。「基礎力トレーニング」、ＳＳ特訓の志望校対策プリント、平常授業の直しに取り組み、「どこで間違えたのか」を突き止めることを徹底しました。加えて、デイリーステップの不安な箇所をすべてコピーして、３回繰り返しました。「先生を信じて、本気で合格を取りに行くぞ」とあらためて決意しました。
　入試当日は、あまり緊張しませんでした。朝、先生と電話で話せたことで、かなり緊張はほぐれたし、先生の声を聞いて安心もしました。先生に言われたことを思い出し、自分の持てるものだけを持っていく、そんな気持ちで試験に臨みました。緊張は自分から潰しにいったほうがいいです。緊張しなければ、いつもどおりに力を発揮できます。合格発表は、本当にどきどきしました。第一志望校に合格できたのは、先生の指導のおかげで、本当に感謝しています。努力は裏切らない、ということを実感しました。努力が実ると、人は本当の喜びを知ることがわかりました。