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進学校 ▶ 西大和学園中学校
「合格」への近道
S.Mさん
関西統一解禁日から3日目、第一志望校の合格発表のとき。地味に表示された「合格」の2文字が目に飛び込んできて、母と抱き合って喜んだ。3年間の努力が第一志望校合格というかたちで報われて、ことばでは言い表せないほどうれしかった。今までの人生で初めて味わう感情だった。
私がサピックスに入室したのは新4年生の2月だった。それまで特に勉強系の習い事などしていなかった私にとって、週2回の通塾と家庭学習は大変だった。それでも徐々に慣れていき、多少の成績の上下はあったものの、楽しくサピックスに通っていた。
6年生の春、特に手を抜いたつもりはなく、思い当たる理由がないにもかかわらず、成績が急降下した。その後に迎えた夏期講習、連日の日程で大変だったが、自分なりにがんばった。しかし、夏期講習マンスリーテストでは成績が低迷したままで涙した。精神的につらいなか、いろいろなことばを掛けてくれ、優しいコメントで励ましてくれた先生方にはとても支えられた。いつも近くで見守ってくれた先生方には感謝しかない。
9月になり、SS特訓や過去問が始まり、さらに忙しくなる日々、「もうあとはない」と、あらためてがんばろうと決意した。第一志望校の過去問では得意な国語を除き、まったく歯が立たなかった。とにかく目の前の課題をこつこつとこなす毎日に必死だった。秋以降のサピックスオープンでようやく満足のいく結果が出たので、少し自信を取り戻すことができた。12月からは、算数は6年生のテキストを山積みして解き直し、超図形プリントや志望校別特訓の難問にも前向きに取り組んだ。理科は基本事項を何度も確認した。そして、迎えた入試本番。特に緊張することなく実力を発揮できて、受験校すべてで手応えを感じた。
長い受験生活では、いいときもつらいときもあるけれど、どんなときでもこつこつと努力を続けること、努力は報われると信じて、がんばり抜くことが合格への近道だと思う。
2023年度中学入試 親子で歩んだ 受験の軌跡 |
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