最後の合格力判定サピックスオープンの結果を知り、私は「まずい！」と思いました。第一志望校の合格可能性が、なんと20％以下だったのです。それまで合格可能性が80％だった志望校も60％に落ちたり、偏差値40台の教科があったりと、悲惨な結果でした。
　私は、３年生の夏期講習から入室しました。先生方の授業はとてもおもしろくて、そのうち塾の仲間の影響で、共学最難関校をめざすようになりました。しかし、６年生から学校行事で忙しくなったこと、また初めてスマートフォンを持って浮ついていたことからか、徐々に成績が下がっていきました。
　しかし、こんな私が受験した志望校すべてに合格したのです！ その理由は三つあります。
　一つ目の理由は、合格力判定サピックスオープンの結果をきっかけに心を入れ替え、冬期講習と正月特訓をほかの人の３倍くらいがんばったことです。授業でやった問題や志望校対策プリントの直しを、それまで以上に徹底的にやりました。特に苦手な社会は、母に教えてもらいながら取り組みました。
　二つ目の理由は、12月と１月の過ごし方です。秋にやり残した過去問を、時間がある限り解き続けました。最後は、すべての志望校で合格者平均点に届くようになりました。
　三つ目の理由は、サピックスの先生から自信をもらえたことです。公立中高一貫校の２次検査対策で、国語の先生に作文を添削してもらったら、「よく書けています」「とても上手ですね」などのほめことばがあり、「作文なら任せて！」という気持ちで、２次検査を受けることができました。
　約２か月必死にがんばり、本番になんとか間に合いましたが、結果が出なかったら後悔するところでした。受験生の皆さんは、今やるべきことにすぐ取り組んでくださいね。スマートフォンやゲームは受験後いくらでもできます！
　最後に両親、お世話になった先生方、受付や警備の方々、本当にありがとうございました。