突然ですが、サピックスは楽しいと思いますか？ ぼくは、４年生10月からサピックスに入りました。コースがあっという間に上がり、友だちもたくさんできたほか、シールももらえて、それを母に報告するのがとても楽しみでした。
　しかし、５年生になると、シールはあまりもらえなくなりました。また、国語の先生にどうしてもなじめなく、泣きながら帰ったり、サピックスを休んだりしたこともありました。
　その一方で、初めて開成中の説明会に行きました。まだ説明会とは何なのか知らないぼくでも、その魅力にひかれました。
　「開成に行きたい」
　そう思うようになりました。
　６年生になると、テキストが分厚くなり、ひるみました。また、コースが変動するようになると、プレッシャーもかかりました。しかし、コースが上がると、顔ぶれが変わり、友だちも多くなりました。６年生では、毎日がとても楽しく、あっという間に月日がたっていました。夏期講習では、前半にコースが一つ下がりましたが、猛特訓して元に戻しました。その後のテストでは、算数で満点を取り、浮かれてしまいました。すぐにコースが落ち、元のコースに戻ってしまいました。ＳＳ特訓では、友だちと長時間勉強できることがうれしく、うきうきしながら通っていました。
　受験当日は、とても緊張していました。渋谷幕張中では、落ちるかもなどと思っていました。しかし、合格し、開成ではリラックスして試験に臨めました。開成は残念な結果になってしまいましたが、中学受験は充実していたと思います。