私はサピックスに通うことが大好きでした。塾の行き帰りでの友だちとのおしゃべりが楽しかったのです。塾では、苦手な国語や社会は点数が取れず、困ったこともありましたが、行くたびに新しいことを学べました。それも、とても楽しかったです。３年間通い続けた時間は宝物だったと思います。
　この時間がいつまでも続くような気がしていたのですが、ついに本番が来てしまいました。なんとなく実感が湧かず、１月校の受験はふわふわした感覚で、模試を受けているような感じでした。結果は思ってもいなかったもので、不合格もありました…。自分の本気度が足りなかったのだと思います。とてもショックで、２月を迎えるのが不安になり、「このまま２月もうまくいかなかったらどうしよう」と、そんなことばかり考えていました。
　でも、先生方や両親の励ましを受け、勉強を続けることができました。「これからは基本が大事」とのアドバイスを受け、気持ちを切り替え、基本を中心に徹底的に復習しました。忘れていたことや知らなかったことが、この時期になってもまだまだありました。さらに土曜志望校別特訓、ＳＳ特訓の授業の総復習を２週間でやり切りました。すると、不安が徐々になくなっていったのです。「ついに本番」という緊張感はありましたが、最後は自信を持って２月を迎えました。そして、念願の女子学院中に合格できました。この２週間が自分のなかでいちばんつらかったけれど、いちばん真剣に勉強し、学力がついた時間だったと思います。
　皆さんには、忘れていたり、知らなかったりしたことはありませんか？ 勉強してきたことをもう一度復習して、不安な気持ちを吹き飛ばしてください。知らないことは恥ずかしくない、伸びしろです！