サピックスに入室した３年生の９月。下位クラスからのスタートでしたが、毎回の授業が楽しみに感じられるようになると次第に成績も上がり、５年生では必ず上のブロックにいられるようになっていました。でも、苦手な算数によって浮き沈みがあり、６年生の秋にはそれまでになかったほどの急降下を体験。第一志望校の女子学院中は合格力判定サピックスオープンの結果を見ても、正直言って受かる見込みはないように感じていました。けれども、そんな気持ちよりも、少しだけ残っていた合格の可能性だけを考えて努力を続けていると、もしかしたら入学できるかもしれないという希望が見えてきました。自分への期待が時にはプレッシャーになることもありましたが、女子学院をめざす自分を誇らしく思うときもありました。ＳＳ特訓の席順が最後尾だと周りとの差を感じて苦しかったのですが、女子学院の卒業生の今日マチ子さんの本を何度も読み、前を向き続けました。
　そうして自信と期待を胸に立ち向かった２月１日。手応えを感じたものの不合格。でも、夜に大妻中の合格を確認し、落ち込んでいた気持ちを立て直すことができました。５日の頌栄女子学院中は、これまで受けてきた試験のなかで、いちばんできた！と思える手応えでした。お手伝いの生徒さんも目が合うと笑顔で会釈してくれて、面接を終えた母と「また来られたらいいね」と話しながら中庭を歩きました。
　今振り返ると、女子学院を受けて本当によかったと心の底から思います。この挑戦を最後まであきらめなかったことが、今につながっていると感じるからです。かわいい制服の頌栄に入学する自分は、女子学院をめざし続けた自分であると思うと、とってもうれしいです！
　どんなときも楽観的な父、どうしても悲観的になってしまう母、算数のアドバイスをし続けてくれた社会の先生、キャラが強く、かわいいけれど頼りになる理科の先生、競い合い励まし合ってきた友だち、ありがとうございました。
　挑戦を楽しんだ経験は、明るい未来とともにすてきな財産となります。６年生、がんばれ！