６年生の冬期講習直前に、私は第一志望校を変えました。それが、私の受験にとっていちばん大きな出来事だったと思います。
　私は、どちらかといえば努力を続けることが嫌いで、いろいろな勉強をサボりがちでした。そのため、６年生の最初は上位コースにいたのに、夏ごろから成績が落ち始め、気づけば真ん中まで来ていました。そして、11・12月の大きなテストでも良い結果が出ず、ＳＳ特訓や土曜志望校別特訓の桜蔭コースの勉強にも追いつけなくなってしまいました。
　そんなとき、先生から「コースを変えてはどうか」と言われ、初めは「絶対嫌だ！」と思いました。しかし、私が第一志望にしていた桜蔭中は本当に行きたい学校なのか？とあらためて考え、冬期講習からは第二志望であった吉祥女子中を第一志望にして、コースも移りました。
　コースを変更するのは不安だったし、嫌だったけれど、いざ移ってみると、知り合いも多く、楽しい雰囲気でした。さらに、桜蔭コースとは出てくるテストがだいぶ違って、私はこっちのテストのほうが良い点数を取ることができたし、気持ちを入れ替えられたので、どんどん成績が伸びていく気がして楽しかったです。そして、はっきり言って私が「滅茶苦茶努力した！」と思えたのは１月だけだったけれど、１か月間必死でやったおかげで、吉祥女子に合格することができました。
　私が伝えたいのは、「自分の本当に行きたい学校をめざそう」ということです。自分の志望校を考え直してみて、行きたい学校に合格できるのが、自分にとっていちばんよかったことだと思えるようにしてほしいです。
　なかなか本気でやらなかった私を見放さないでくれたお父さん、お母さん、本当にご迷惑をお掛けしました。そして、最後までおもしろくて楽しい授業をしてくださった先生方、ありがとうございました。