２月２日、私は両親と妹と共に、桜蔭中の合格発表の画面の前で正座していました。気持ちはもはや緊張を通り越し、不合格への恐怖でした。しかし、「合格発表」をクリックして出てきたのは、「合格おめでとうございます！」の文字。一瞬驚きましたが、あとは緊張が解け、安心と喜びが押し寄せました。
　６年生最終回での私のクラスは、平常授業が上位のコース、土曜志望校別特訓が女子では上から２番目、ＳＳ特訓が桜蔭のいちばん上のコースといったところでした。ＳＳ特訓が唯一の救いでしたが、これも前半期は主に上から２番目のコースでした。４科目のなかで特に成績が悪かったのは国語で、父と先生が指摘する点はほとんど同じ。「前半に時間をかけ過ぎ」「空欄をつくるな」「文を細かく区切れ」などでした。すべてを改善するのはさすがに厳しくても、一つずつ改めていきました。この努力が実ったのか、本番ではどれもきちんと守ることができました。
　試験当日、私は途方もなく緊張していました。この試験の結果で、これからが決まるので当然といえば当然ですが、さすがに「これはいけない」と思い、なんとか緊張を抑え込んでいました。また、算数でわからないからと空欄を作ってしまい、とても焦りました。それでもこれまた、「大丈夫」と唱えることでなんとか自分を落ち着かせました。とにかく、焦りや緊張、恐怖などは片っ端から追い出しました。
　最後に、私の合格を支えてくれた父、母、妹、サピックスの先生方、そして私を精いっぱい応援してくれた祖母をはじめとするたくさんの方々、本当にありがとうございました。